表現者/人間
子供の頃、図書室で読んだ推理小説
そのときの静けさ
窓から差し込む太陽の光
そこに舞う塵
青年になり恋をして失恋をして、ひとり読み耽った詩集
奥歯で噛み締めた感情
流れだした透明な液体
社会に出て、成長したくて読みあさった自己啓発
誰にも負けたくなかった
自分が1番だと願った
でも何か物足りなくて
世界の哲学や経典に触れ始め
なんて自分はちっぽけなんだと思い知らされた
たくさんの本を読んで
「知っている気」になって
自分の周りがざわめき出した
大切な人たちを失い
大切なものを失い
大切な感情を失い
自分を失った
毎日変わらないようでいて、すべて変わってしまう世界
地に這いつくばり、それでもなんとか歩きたくて
道の端を歩いてみて
ようやくわかったことがある。
ああ、なんだ
「自分は何も知らなかったんだ」
このチャンネルは
本好きの僕が『日常の小さな「物語」』を紡いでいく『大きな「物語」』です📚
※基本的にLIVEは全体公開した後、URL限定公開となります。