1日1ミリの好奇心がどうして大切なの?
気がつけば、私はもう長いあいだ車椅子で生きてきました。
8歳の頃からです。
でも、ふり返ってみると、その道は“特別な人生”というより
「普通のひとの人生そのものだったな」と思うのです。
就車の免許を取って、就職をして、結婚をして、子どもを二人育てて、
マイホームも手に入れて、
そして定年まで働ききって。
書き出してみると、とても「車椅子だから特別な人生」
という感じではありません。
じゃあ、どうしてそうなれたんだろう?
そう考えることがあります。
たぶん私は、ずっと“1ミリずつおもしろがってきた”だけなんです。
「これ、できるかな」
「ちょっとだけやってみよう」
「なんか面白そう」
「できたらかっこいいかも」
そんな、「よく分からないけど“やってみたい”と思うあの感じ」を
1ミリずつ拾い続けてきただけなのです。
そうやって1ミリずつ進んでいくうちに、
心の景色が少しずつ変わってきて、
「あ、私でも大丈夫かも…」って、なんとなく思えるようになりました。
大きな自信なんてないけれど、
その“なんとなく”がつながると、
次の1ミリに進む力になってくれるんです。
車椅子だから特別なんじゃなくて、
車椅子でも、できる範囲でやれることをやってきた。
ただそれだけだったと思っています。
今、子育てがひと段落した人。
仕事に区切りがついて「これからどうしよう」と思っている人。
介護が終わって、自分の時間が戻ってきた人。
50代でも、60代でも、70代でも、
人生のページが少し空白になったとき、
みんな立ち止まりますよね。
でも、その立ち止まった場所で
いきなり大きく動こうとしなくていいんです。
ただ、1ミリだけ。
「あれ? これ気になるな」
「ちょっとだけ、試してみようかな」
そのくらいの気持ちで十分なんです。
大きな決断なんて、しなくていいんです。
私が歩いてきた道も、全部その1ミリのつながりです。
そして気づいたら、
“普通の人と同じように生きてきた”と胸を張って言える人生が
後ろに広がっていました。
あなたの中にも、
まだ気づいていない1ミリの好奇心が
ありませんか?
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