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第50回 子育て×読書 世界は贈与でできている② 近内悠太著
世界は贈与でできているの②回目の収録になります。書籍の内容が非常に自身のパラダイムを揺さぶられる内容でした。特に子育ての文脈に刺さる内容やこれから起こるかもしれない親の介護という事例も出ており深く考えさせられる内容でした。
今回は下記の3点について語りました。
1_信頼は贈与の中からしか生まれない
我々は交換の理論の奴隷である側面もありますが、割に合うか？みたいな短絡的な思考を回すことも良くありますよね。システム1が反射的に反応してしまうこともあるし。たただ、自分の事を手段としか扱わない相手を果たして信頼するでしょうか？これは明らかでありますが、信頼はしませんよね。著者は贈与は信頼の中からしか生まれないと言っています。信用は条件付きの意味合いが強いですが、一方で信頼は無条件の側面もありますよね。無償の愛は当然、無条件で見返りは求めない訳ですよね。
2_倫理観と贈与の関係
これは、特に保育園を利用しているのでよく理解できましたが、保育園には延長保育という制度があります。延長保育は月額課金制で通常、私が利用している保育園であれば300円/1ヶ月お支払いすれば延長保育が認められています。※今は保育料無償化になったので変わったかも知れませんが。白熱教室で有名なマイケル・サンデルの話も出ていましたが、サンクションが示す事例でした。保育園側は延長保育に課金をする事で延長保育が減ると予想していましたが、実際は増えてしまうという実例でした。まさに贈与を想像する力と倫理観が問われている好例でした。
また消防署の事例はハーズバーグの二要因理論やリーダーシップの旅に通じる内容でした。
3_生活の中での言語習得と言語ゲーム
人間関係の悩みはアドラーの思想を想起致しますがウィトゲンシュタインの言語ゲームを理解する事で新たな他者との関係性を考える事ができそうですね。
2020年6月14日
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