生活に追われる専業主婦・真子(大塚千弘)と、売れない女優・一華(内田慈)。
かつて二人は少女時代にジュニア競技ダンスでペアを組み続けていましたが、シニアになると男女でペアを組まなければならないというルールによって、やむなくコンビ解消となっていました。
ところが、一華に芸能人も出場できる競技ダンス大会の仕事が舞い込み、そこで彼女は真子を誘って出場することに⁉️
しかし、男女ペアでなけれはならないという競技ルールが、二人の前に立ちはだかっていき……。
なかなかに人生をくすぶらせている、もう若いとは言いきれない二人の女性の再起と、競技ダンスの華やかさを巧みに融合させたヒューマン・ダンス映画。
全体的にコミカルな雰囲気を湛えつつ、うだつの上がらない二人の再開からドタバタ練習風景を経て、中盤の華麗な大会シーンで大いに見とれさせつつ、クライマックスからラストにかけてはルールの壁を打ち破れるか否かが、よりゴージャスなテイストで描かれることで、女同士の友情も露にしていきます。
大塚千弘と内田慈の凸凹コンビネーションぶりが見ていて好ましく、小品ながらも大きな勇気と希望を与え得る佳作にし上がっています。
主演二人の好演も見逃せないところで、特に内田慈(ちか)は『ロストパラダイス・イン・トーキョー』『ピンカートンに会いに行く』などに連なる「昔は輝いていたけど、今は……」系ダメダメなヒロインを、ここでも気丈かつ可愛らしく好演してくれています。
監督は金子修介や矢口史靖、武正晴監督らの現場につき。これが長篇監督デビューとなる藤澤浩和。
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http://lady-to-lady.net/