今日は犬の社会化順化(しゃかいかじゅんか)の大切さについてお話ししています。
社会化とは、犬が集団や人間社会の一員として適合できる行動様式を習得する過程であり
順化とは、今までとは異なる環境に移された犬が、次第に慣れて、その環境に適応した性質を持つようになることです。
犬の社会化順化とは、保護犬たちが家庭犬として自分の置かれた環境に柔軟に馴染めるように、人間がコツコツと教える必要があるということです。
例えば、犬同士の挨拶の仕方を他の先輩犬から教わる機会を作るとか、家庭犬としてのルールを教えるとか、大きな音に慣らすなど、数えたらキリがありません。
そして、犬の社会化順化に適した時期は短く、生後すぐから半年ほどと言われています。(この時期を過ぎても可能ですが、時間がかかります。)
茨城のセンターには、生後1ヶ月から12ヶ月くらいの野犬の仔犬も収容されています。わたしはこうした仔犬たちを引き出して、社会化順化を行い里親さんに繋げる活動に力を入れています。
それは、家庭犬としてしつけを行い、社会化順化した保護犬たちは、里親さんも見つかりやすく、少しとぼけた感じも相まって終生可愛がってもらえます。飼育する里親さんからも、一緒に暮らすのが楽だと喜んでいただけます。
一方で、しつけも社会化順化も知らない仔犬たちは、人馴れしていないビビりの野犬に成長してしまい、里親さんの見つかる可能性が低くなるばかりか、首輪もリードも付けられない、触れない譲渡不適格な犬と判断されて処分対象にもなりかねません。
センターには、今もこうした野犬がたくさん収容されています。
彼らの怯えた姿を見るたびに、もうこれ以上人馴れしてない野犬を増やしたくないと、わたしは強く思うのです。
チャコまま
チャコままの保護わんレポート(ブログ)
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