名著『珈琲屋』に端を発した対談——「月白にて第十夜」の振り返りから、物と事で物事であること、その事としての/媒介としての/関係性としての庭について。
目次
月白にて/私も自分のこと庭師だと思います/団子虫/好き嫌いはどうでもいい/可哀想も間違いやすい/虫のことは嫌いでも庭のことは嫌いにならないでください/もしも神さまが虫だったら/好きになりましょうってなんやねん/物と事で物事/世界との対峙の仕方/一理あって二里三里ない/中動態/庭という現象の、自分と蜂が内部にいる/スピノザのいう思惟能力/雑草だけど綺麗だと思った/日々に埋もれがちな深いところの感情/自分と物の間に庭という事を介す/媒介としての庭/生を尊重することは動きを尊重すること/科学的、論理的、体現的、文学的/寺田寅彦的/庭師的/見えないものを見えるようにする/人間である以上は/穿った見方の本来の意味/どれが一なのかっていうことが分からなくなる