「私たちは洗脳されているのでしょうか。」
これは、先日、私のところに相談に来た保険外交員(生保レディ)の女性の言葉です。彼女は某大手生命保険会社で個人向け生命保険の販売の仕事を始め、友人に自社の商品を販売したり、飛び込み営業をして成績を上げていました。4年目になり、新人の教育を任されるなど社内でも認められ、営業の仕事をとても楽しく感じていました。
その一方、彼女にはモヤモヤした気持ちもあったのです。
その会社の研修では、自社の商品が業界の中で常に優れていて、他社の商品の劣っている点ばかり学ぶ研修をしているそうです。しかし、実際の現場では学んだことが通用しない。上司や先輩から教わったことと、現場でのギャップに悩んでいました。そもそも競争社会で、特定の商品が全ての点で全ての人にとって、ずーっと最良であり続けるなんて、ありえないですよね?
しかし、相談者は≪その情報≫を鵜吞みにして悩んでいるわけです。「なんで、教わったことと現場で違うことが起きてるのだろう?このまま、会社の言われるままに保険を提案していて、いいのだろうか。」彼女はとても正義感の強い女性でした。だからこそ、深く悩んでしまったのでと思います。
私は思ったことを素直に伝えました。「洗脳されるんじゃないですか?正しくは、あなたが今のままなら洗脳されていることになるかもしれません。でも、少しの方法でそれを解決することができると思いますよ。」
おそらく、その保険会社の研修では≪事実に基づき、売り手の都合の良い切り口で情報を見せている≫のだと思います。これは営利企業なら当たり前にどこの会社でもやっています。パンフレットに書いてある医療データも、その商品が有利に見えるデータしか使わない。セミナーに呼ばれる講師は販売してほしい商品によって落としどころを変える。「売上ナンバー1」も調査会社が違えば何社も存在する。そんなの