獣害対策に馬がとても有効です。
釜石市内では、クマの目撃情報が近年増えています。シカもこの10数年でとても増えて、農作物への被害が出ています。
クマやシカの目撃情報や被害は、釜石市内に限った話しではありません。
その原因として、人口減少や土地利用の変化があります。
かつては、人里の周りは、田畑で、山林は遠くにありました。家畜も多くいたので、草も刈られていて、人里の周りは、とても見通しの良い状態でした。今は、田畑も減って、耕作放棄地になり藪になっていたり、林に代わっています。クマは、藪になっている所をつたって、人里近くまでやってくることがたやすくなりました。
そのような耕作放棄地で藪になっている所や山林で下草が茂っているところに、電柵で囲って、馬を放すことで、きれいに草を食べてくれて、見通しも良くなります。馬が居ることで、野生動物も近寄りづらくなります。
放牧する場所を人里の周りに帯状に作ることで、人間と野生動物の生活圏を分けることになります。
▼合わせて聴きたい
007 馬と共に地域資源を活かした仕事を創り出す
https://anchor.fm/kamakoma/episodes/007-e12njv9
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