<ご質問>
青いアジサイには、ハイポネックス
ピンクのアジサイには、マグアンプ
を使うのは、正しいでしょうか?
まず、基本的なお話から始めましょう〜。
アジサイの花色は、一つの品種から青い花を咲かせることもできますし、ピンク色の花を咲かせることもできます。
では、なぜ、そんなことができるかというと、アルミニウムイオンが関係しています。
アジサイが根っこからアルミニウムイオンを吸収できると、アジサイの花(装飾花といいます)で合成されるアントシアニンが、アルミニウムイオンと結合して、金属錯体という状態になります。
この状態になると、青い光を反射するアントシアニンとなるので、視覚的に青く発色して見えるので、青い花となるんです。
一方で、アルミニウムイオンが無い土壌で栽培すると、花で合成されるアントシアニンがそのままの状態になっているので、ピンク色に発色するようになります。
というわけで、一番大切なのは、アルミニウムイオンが吸収できるかどうかにかかってくるので、それに関連するように肥料を使い分けるというのが基本的な考え方になってきます。
まず、アルミニウムイオンは、普通の土壌にはすでに存在しています。
なので、地植えで育てて、酸性土壌に条件を整えると、アルミニウムがイオン化しやすくなるので、青い花が自然と咲いてきます。
逆に、地植えではピンク色に綺麗に咲かせるのが難しいというのが本来の姿なのです。
鉢植えであれば、土壌酸度を人工的に調整も効きますし、アルミニウムのあるなしも調節できるので、プロの生産者の方は、その辺をコントロールして、綺麗なピンク色のアジサイを作り出しています。
そして、実は、今のタイミングは、ちょうどアジサイに追肥をするタイミングでもあります。
もし、青いアジサイに追肥をしてあげたいという場合は、それ専用の肥料なんていうものもあります。
アミノール化学研究所 青花アジサイ専用肥料 400g
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そして、ピンク色系のアジサイには、それ専用の肥料があります。
アミノール 赤アジサイアルカリ肥料 粉末 400g
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こういったものを使うのが良いのですが、これらを使ったとしても、先ほど原理を述べさせていただいた通り、地植えしてしまうと、意味があまりなくなってしまうので、あくまで鉢植えで育てる場合でのみ使っていただくと良いかなと思います。
ちなみに、鉢植えにしていても、今年買った鉢植えは窮屈で植え替えなければならないかと思いますので、その際はこんな専用用土もありますので、来年も同じ色で咲かせることに挑戦したいという場合は、こういったものを使っていただくのも良いかと思います。
プロトリーフ 青アジサイの土 5L
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プロトリーフ 赤アジサイの土 5L
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ちなみに、ご質問にあったハイポイネックスの肥料は、ハイポネックス原液はピンクのアジサイで、微粉ハイポネックスが青いアジサイに良いとされています。
そして、マグアンプKは、どちらにも元肥として使って良いとされています。