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🌟お題「橙」で書いた
違いがわかる男になる
〜拓、料理にチャレンジ〜
https://monogatary.com/mypage/post/story
(2022年6月18日投稿)
登場人物
とある音楽事務所のバンドのギタリスト 拓
拓の妻 看護師のあゆみ
音楽事務所の社員食堂のおばあちゃん マツとはな
食堂近くの商店街の八百屋のおじさん
🌟ストーリー
ここはとある小さな音楽事務所。
ミュージシャンの拓はファンクラブの企画で
今年は料理に挑戦することになった。
毎年、年始にその年にチャレンジすることを決め
協力者のもと実行していく。
拓の妻は看護師で拓が売れない頃は
総合病院で夜勤をして家計を支えた。
子育ては妻の実家に住み手伝ってもらった。
拓は妻の両親宅に違和感なく溶け込んだ。
拓は料理を覚えてみたくなった。
社員食堂の厨房を借り
食堂スタッフに教えてもらうことになった。
毎月違うスタッフによって指導された。
拓のダメっぷりは
ファンクラブのサイトの視聴者を
毎回ヒヤヒヤさせたり
大笑いさせたりした。
「料理って準備から片付けまで大変だね。
よくわかったよ。」
「メニュー決めたり、買い物からだよ。」
マツおばあちゃんと近くの商店街に
買い出しに出かけた。
「ボクはよくわからないから、お店の人の
おすすめをもらって、美味しい食べ方を
教えてもらうよ。」
美味しそうなコロッケを買おうとしたが
マツおばあちゃんが
「食べたければ自分で作りな。」と言って
食べられず、ということもあった。
が、そもそもこの企画を始めたのは
「妻の誕生日に何か作ってあげたい」
だったので、修行中だから、耐えた。
そのうち
拓が商店街を歩いていると
「拓ちゃん、今日はいいのが入ってるよ。」
と声をかけられるようになった。
ある日
八百屋の店頭にみかんがあった。
八「おぅ、拓、今日のおすすめはデコポンだよ。」
「私はハルミも好きだわ。」
はなおばあちゃんが言った。
拓「デコポン?ハルミ?」
八「八朔、文旦もあるぞ!」
拓「???」
は「ほら、仲間なんだけど、色や形が少しずつ
違うでしょ?」
拓「ホントだ!へぇ知らなかったな。」
は「この子たちがどこから来たのか?
思いながら食べるのもまた楽しいのよ。」
拓「わかった‼︎違いがわかるオトコになるよ。」
は「せっかくだからデザートとか作ってみれば?」
拓「いや、デザートはまだ無理っす。」
八「せっかくってなんだい?何かあるのかい?」
は「拓が奥さんの誕生日にご飯を作るのよ。
豚汁の材料を買いに来たの。」
八「誕生日なのに豚汁?」
拓「そうだよ。あゆみちゃんは豚汁と卵焼き
おにぎりが大好きなんだ。」
八「いや、普段はそうでも、誕生日は違うだろ?」
は「ふふ。拓がそうしたいんだからいいのよ。
それで。」
八「よし、じゃあ、このデコポンはオマケだ。
いつも買いに来てくれるから
誕生日プレゼントだ‼︎」
拓「ホントですか?やったー」
帰宅後
拓はキッチンで調理し始めた。
バンドメンバーのマモルがプレゼントを
持って来てくれた。
発泡スチロールの箱だった。
ちょうどいいのが釣れたらしい。
助っ人に食堂スタッフが来てくれていた。
いつもおばあちゃんの陰で目立たないが
食堂にはシェフがいる。
「できたよー」
拓の声に別室で待っていた
あゆみの両親とふたりの娘たち
本日の主役あゆみが入ってきた。
あ「わぁ、美味しそう。」
拓「あ、忘れてた。デザートのデコポン。」
あ「デザートって、みかん1個そのままじゃん。」
拓「これはね、このみかんは
ただのみかんじゃないよ。デ」
娘「ママ、早く食べようよ。」
あ「せーの。」
一同「いただきまーす。」
キッチンの様子をこっそり見ていた
あゆみの両親は
拓がガスバーナーを手にした時
彼が天然ゆえに、家を焼かれるのでは?
と心配して声が出そうになりましたが
我慢していました。
バーナーはシェフがきちんと持ち帰りました。
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