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🌟お題「旅断ち」で書いた
サーシャの新しい旅
(2022年2月9日投稿)
🌟ストーリー
「では、ここに名前を書いて。
女子寮に入ってもらうのに必要な書類です。
身分証をコピーさせてもらうけどいいですか?」
サーシャは、平次の経営する会社の事務所にいた。
「わからないところがあれば
何でも聞いてくださいね。
日本語の読み書きも出来るのね。凄いわ!」
総務担当で平次の孫・杏(きょう)の妻・みちよ
がサーシャの社員寮入寮手続きをしていた
サーシャはロシアの航空会社で国際線の客室乗務員をしていたが、外国で偶然出会ったマサキのことが大好きになり、マサキを追いかけて、東京まで来ていた。
地頭も良いので日本語も習得していた。
社員寮に入るには
平次の会社で社員として働かなければ
ならなかったのだが。。。
み「ねぇ、サーシャ、本当にいいの?」
サ「何がですか?」
み「世界各国に行っていた貴女が
東京といっても、こんな所で暮らすことに
なるのよ。」
サ「はい。ワタクシ、旅断ちしたのです。
ここが良いのです。」
サーシャは笑顔でそう言った。
み「アレクサンドラ?
サーシャって本名じゃなかったの?」
サ「はい。愛称です。
みちよが、ちよ、というのと同じよ。」
み「ちよ?」
平「みっちゃん
サーちゃんが本名なわけないでしょ?」
平次が近づいて来た。
み「あの、もしかして、社長は、みんなが
サーちゃんって呼んでると思ってます?」
みちよは聞いてみた。
平「そうでしょ?何?」平次は答えた。
み「いえ。何でもないです。
サーシャが来てから、社長の目も輝いて
長生きされそうでよかったです。」
平次は電話がかかってきて、席を外した。
みちよにはある考えがあった。
み「サーシャさえよければ、なんだけど。」
サ「何ですか?」
みちよは話した
「ここでは、外国人の人も働いているの。
ここに住んでいるわ。
その人たちの子どもも、近くの学校に
通っているの。
ユウキやマサキのように母子家庭の子もいるわ。
仕事の時間によっては塾の送り迎えも難しいの。
だから、放課後ここで外国語を教えて
もらえないかしら?
小さい子たちは、お父さんお母さんが仕事が
終わるまでここで待ってるのよ。
その間に勉強できたらいいと思うの。
時間も忘れるでしょ?
何か得意なことがあれば、子どもたちにとっても
自信になると思うの。」
サ「わかりました。
ワタクシ、ロシアの航空会社で
働いていた時も、新人教えていました。
お任せください!
まずは、素敵なGirlにしてみせますわ。」
サーシャは自信たっぷりに言った。
み「あ、あの、Boyもいるのよ。
それに、小さい子たちは
まだモテなくていいのよ。」
ひととおり書類の記入が終わると
サーシャはみちよの案内で
寮の部屋や勉強を教えることになる
部屋を見て回った。
事務所の入口に戻ってきた時に
ちょうど、職探しから帰って来たマサキが
兄ユウキの車から降りたところだった。
サーシャは走って行くと
ユウキを突き飛ばすかのようにし
マサキにハグをした。
その様子を見ていた
平次の会社のスタッフたちは
「医者ってだけで
金持って無くてもモテるのかよ。」
「オレの方が絶対イイオトコだぞ!」
「いいよなぁ、若いって…」
口々にひとりごとを言いながら
作業をしていた。
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