おききくださりありがとうございます🥰
こちらはモノカキが自分で書いたものを読んでいる
チャンネルです。シリーズものですが1話完結です。
火金曜日16時に更新しています。
どうぞよろしくお願いします😊
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🌱今日の朗読
お題「届いた手紙、綴られた数13枚。」で書いた
あるクリスマスの日
(2022年12月3日投稿)
🌱ストーリー
「ねぇ、ねぇ、みんな、見て見て。
サンタさんからクリスマスプレゼントが届いたの!
起きたらね、枕の上に置いてあったの。」
「あら、よかったわねぇ。サンタさん
ゆいにもちゃんとプレゼント届けてくれたのね。」
はなおばあちゃんが優しく言う。
「ゆい。嬉しいのはわかったから。わかったから
顔洗って朝ご飯食べなさい。」
母・あいはキッチンから声をかける。
ゆいは嬉しさを身体中で表現しながら
リビングで飛び跳ねている。
「ゆい。」
あいの声が低くなる。
「はぁい。」
ゆいには3人のおばあちゃんたちがいて
一緒に暮らしている。
おばあちゃんと呼ぶとややこしいので
それぞれ名前で呼んでいる。
マツさん。ナミさん。はなさん。
「そういえば、ナミさんの手紙を
サンタさんはおじいちゃんに届けてくれたの?」
ゆいが言う。
「まだ見てないけど
食べ終わったら、見てみるわね。」
ナミが言う。
「今見に行った方がいいよ!絶対!
今、見に行こうよ。」
「ゆい。」
あいの声がまた低くなる。
ナミは言う。
「後で見に行くわね。」
ゆいはクリスマスの前に
サンタさんに手紙を書いた。
自分のプレゼントはいらないので
ナミが亡くなったおじいちゃんに書いている手紙を
おじいちゃんに届けて欲しい、とお願いした。
サンタさんは願いを叶えてくれた。
長年書いている読まれるはずのないナミの手紙は
サンタさんによって
天国のおじいちゃんに届けられた。
手紙を受け取ったおじいちゃんは、サンタさんに
「返事が書きたいから少し待って欲しい」と言い
急いで返事を書いた。
サンタさんは手紙の返事を受け取ると
ナミの元へ届けた。
朝食後
ゆいはナミの手紙を確認したくて
たまらなかった。
3人のおばあちゃんとあいは
手紙が届けられていないことを知ったゆいを
どう慰めようかと内心思っていた。
ゆいはナミと一緒に
ナミがおじいちゃん宛の手紙をしまってある
押し入れの中の箱を開けた。
そこには
ナミが使っている封筒とは違う封筒が入っていた。
手紙は封筒にぎゅうぎゅうに詰められていた。
ナミはゆいの前で手紙を読み始めた。
そこには
確かにおじいちゃんしか知らないであろう
文章が綴られていた。
若くして戦争のため外国へ行った時の悲しい気持ち。
離れ離れで暮らすナミに会いたいという思い。
絶対に生きて帰るという強い思い。
外国での生活の様子。
厳しい自然や美しい自然の記録。
自分が死んでしまって悲しい思い。
天国で暮らすようになってから
見えるようになった家族のこと。
ゆいが生まれ
愛情に囲まれてスクスクと育っていることを見る
嬉しさ。。。
手紙を読んでいるナミの目から
大粒の涙がたくさん溢れてきた。
「ナミさん。どうしたの?悲しいの?」
まだ小さくて事態(こと)のわからないゆいは
ナミの顔を覗き込んだ。
「ナミは悲しくて泣いてるんじゃないんだよ
プレゼントが嬉しいのさ。
ゆいがサンタさんにお手紙書いてくれた
おかげだね。ありがとう。ゆい。」
マツおばあちゃんがゆいの頭を撫でながら言った。
ナミは長い手紙を読み上げていたが
小さいゆいには長過ぎると思い
途中で読むのをやめた。
「この手紙ずいぶんと長いわね。
いったいどれくらいあるのかしら?」
ナミが便箋を数えると
13枚にもわたる長い手紙だった。
「おじいちゃんたら、こんなに長い手紙書いて。
サンタさんを長い時間待たせてしまったのね。
きっと。困ったおじいちゃんね。
サンタさんプレゼント配るの間に合ったのかしら?
ね?」
ナミはそう言いながら笑った。
「トナカイさんが速いから大丈夫だよきっと。」
とゆいが言った。
「そうね。届いたプレゼントを開けて
みんな嬉しくなっているわね。」
ナミは、後でゆっくり読む、と言って
手紙をしまった。
ゆいは、本当に手紙が届いたことを確認できたので
それで納得していた
朝からテンションの高かったゆいは
昼食後昼寝をした。
ナミ
「それにしても、あの手紙すごくよくできてたわ。
誰が書いてくれたの?
字も似せてあったし。」
マツ、はな、あいは知らないと言った
仕事で不在のゆいの父・レンにも聞いてみたが
レンも書いてない、と言った
マツ
「案外、本当のサンタさんかもしれないよ。」
はな
「長く生きてたら、不思議なこともありますよ!」
ナミ
「そうね。そうかもしれないわね。
私はね、みんながあの人のことを忘れても
私だけはあの人のことを忘れないでいたいの。」
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