「真綿の約束」(作:日だまり)
真綿はあたたかい
真綿は蚕(かいこ)が生み出す命の結晶
蚕の口から吐き出された美しい一本の絹糸で自身のからだを覆い、繭をつくる
本来の自然界には存在せずに、古来より人間に飼われてきた蚕
蚕は人間に守られながら美しい糸を生み出すために存在してきた
蚕と人間の命の契約
蚕は人間に豊かさをもたらしてくれた
私も蚕のようになれるだろうか
蚕は人間に守られているから安心して美しい糸を生み出せる
蚕のように、私も何かと命の契約を交わして私になったのならば、その何かにきっと守られているだろう
ならば、安心して美しい糸を生みだしてから私の命を終えていきたい
生まれる前に交わしてきた真綿の約束があるからきっとできる
☘️この詩が生まれた経緯
湯船に浸かり、ほわ~っとなっている時に突然「真綿に包まれて」というフレーズが頭に浮かびました。
真綿に興味関心もなく、真綿と木綿の違いも知らなかった私。
急に真綿って何だろう?と思いながら、お風呂上がりに真綿について調べました。
そこからお蚕さんのことを知り、お蚕さんと人間が築いてきた関係性に着目して思いを巡らせた結果、このような詩になりました。
蚕の一生を知ると、何だか可哀想に思う気持ちも湧いてきます。
ですが、私たち人間も何かにより生み出された存在ならば蚕と同じかもしれません。
守ってくれているものの懐に抱かれながら、私の糸を紡いで約束を果たして帰っていきたい…そんなことを思いながら詩を書きました。
今は日本での養蚕業は衰退してしまい、国産のシルクは超希少品となっています。
かつての日本を支えてくれたお蚕さんたちに感謝しつつ、僅かに残る素晴らしい技術や伝統を守る大切さも感じました。
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