スポーツトレーナーの弘田雄士です。
本日は「自分の心境や価値観のものさし「テヘランの死神」」というお話をしていきます。
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【4月15日土曜日20時~22時
「実践的フィールドトレーニング~プログラム作成の勘どころ~」】
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・夜と霧の中のエピソード ヴィクトール・フランクル
テヘランの死神という寓話が記述されている
→正直、初めて読んだとき「…え、で結局何がいいたいの?」
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裕福で力のあるペルシャ人が、召使いを従えて歩いていると、急に召使いがこんなことを言い出します。
「今しがた死神とばったり出くわして脅されました。私に一番足の速い馬を与えてください。それに乗ってテヘランまで逃げていこうと思います。今日の夕方までにテヘランにたどりつきたいのです」
主人が言われた通りに馬を与えると、召使いはそれに乗って去っていきました。
その後、主人が館に入ろうとすると、死神にばったり会ってしまいます。
そこで主人が、
「なぜ私の召使を驚かせ、怖がらせたのだ」と言うと、死神はこう答えました。
「驚かせてもいないし、怖がらせてもいない。驚いたのはこっちだ。あの男に、ここで会うなんて。やつと今夜、テヘランで会うことになっているのに」
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そのまま主人の庭にいれば、死神に殺されなくて済んだ召使が、死ぬ運命のテヘランを自ら選んでしまった話です。
良かれと思ってとった選択肢が、結果として死に直結してしまう。
・養老孟司さんの「自分の壁」を読んでいて、このエピソードが紹介されていて思い出した。
→これがどのような意味を持つのかは、自分の心境や価値観によるんだろうなぁ…と改めて感じた。
・ビジネスの世界では「考えすぎずに動け!」が鉄則
→それでも焦りや恐怖から、反応的に危険回避に動く、みたいな動きはかえってリスクが大きくなる…
→こんな風に取ることもできる
・どんな風に受け取るか、冷静な判断が必要でそのためには時間を取ることも必要だ
→しかしメタファーとなる死神のような大きな出来事、例えば大地震やガン、失業の危機…みたいなときに悠長に構えていられるのか…
→答えがないからこその寓話
・今の自分なら「何で今私に会いに来たんですか?もっとやりたいこと、やるべきことがあるはずの人生なのに、ちょっと早くないですか?」
と尋ねるような気がする
→相手の反応や答えに関わらず、慌てて一目散に遠くへ避難する、といった行動には出ない気がする
→そこに「抗えない大きな流れ」や「不合理も起こりうるのが人生」という感覚が身についたからだと思う
→この寓話に対して、どう感じどう考えるか、は今の自分のある種「ものさし」にもなるだろうなぁ
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