○個展名称:「Japan Art & Craft in NY 2023」(ジャパン・アート&クラフト・イン・NY 2023展)
○日時:2023年6月6日(火)、7日(水)
○会場:「TENRI Cultural Institute of New York」43A W 13th St, New York, NY 10011
○主催:全日本趣味企業協会 参加費:無料
(全日本趣味企業協会について)
全日本趣味企業協会は「好きなことを仕事にしている人は人生まるごと輝いている」とい う理念のもと、ひとりでも多くの人が「趣味」「特技」「好きなこと」を活かして起業・副業を実践していただくために、さまざまな支援活動を行っている団体。
今回の展示会では、工芸家、アクセサリー作家等、43名が43点の作品を展示。荒井は代表理事をしている戸田充広氏に声をかけていただき出展する運びに。
(作品について)
荒井がニューヨーク個展に出展する作品は、
広島県の原爆ドームを背景に、QRコードを印刷したマスクを着用した人が深刻な面持ちでたたずんでいる写真。
その写真には、さまざまな思いと仕掛けがあります。
①「原爆の悲惨さを学んでほしい」という願いから背景を「原爆ドーム」
②「世界中の人々が戦争反対の声をあげてほしい」という願いから背景には世界29言語で「戦争反対」の文字を入れました。
③モデルがマスクを着用しているのは「原爆の拡散、使用は絶対にしてはいけない」という願いからです。
④マスクのQRコードを読み込めば、写真作品の説明とともに、荒井が大きな筆で書を制作している動画が視聴できます。
その書には「世界市民~戦争ほど悲惨なものはない、平和ほど尊いものはない~」との平和の思いが込められています。
荒井は小学生時代に3年生から6年生まで近所の書道教室に通い、級から段、そして優待生まで習得した経験はあります。小学校教員として16年。勤務する中で書写の授業は数年間担当。本格的に独学で学び出したのは、小学校教頭になったここ3年間。今回のニューヨーク個展への出品に向けて、コツコツと努力を重ね完成させました。
これをきっかけに「PEACE ARTIST(ピースアティスト)」として、平和をテーマに作品を創っていきたいと思っています。
(作品協力者)
写真と動画の制作は、三田学園出身の島谷樹さんが協力。島谷さんは、次に説明する100名の一人の教え子から紹介されて出会うことができました。
(荒井隆一の平和活動について)
荒井は、教育者として勤務する傍ら、2018年に「現在 松が丘小学校長 大向勲氏」と「人生応援歌を歌う兄弟メッセージデュオちめいど」と、SUNPEACEというサークルを結成して、兵庫県三田市で起こった空襲の歴史を発信する取組を開始。
2018年には三田市総合文化センター(郷の音ホール)で約350名を集めた平和集会を開催。
2019年からは毎年、三田空襲が起こった7月19日に、三田空襲の体験者との対談YouTube動画を配信しています。
(平和活動のきっかけ)
荒井が、このような活動に取り組んでいるのは、2012年に武庫小学校で出会った100名の子供達との約束が背景にあります。
その子どもたちは当時6年生。彼らは日々争いごとが絶えず、問題が多発していました。
そんな彼らに大きな転機が訪れます。広島への修学旅行です。平和記念資料館や原爆ドームを見学し、被爆者の体験を聞くなかで、彼らの心は大きく揺さぶられたように見えました。戦争の悲惨さ、平和の尊さを心から学んだのです。
そして彼らは、修学旅行後、平和の尊さを人々に伝える活動を始めたのです。
彼らは「PEACE FORUM」という平和イベントを開催して、200名以上の地域住民に戦争の悲惨さを伝えました。さらに「戦争のない世界へ」という展示会を開催して、1万人を超える人に平和の尊さを伝えました。その子どもたちの真剣な取組に地域住民は驚き、多数の地元メディアも取り上げました。彼らは、その取組を行うなかで、争いごとはなくなり、団結と協調する集団へと変わっていきました。
この実践は日本で最高権威の教育賞とされる読売教育賞において、第63回読売教育賞で最優秀賞を受賞しました。
そんな彼らととともに、イベントに取り組む中で「生涯、核兵器廃絶・戦争反対の行動をとり続ける」と誓い合ったのです。
そして現在、核兵器は、世界に約1万2700万発あります(2022年1月現在)。
さらにロシアとウクライナとの戦争が長期化する中で、核兵器の使用を巡って言葉による牽制はエスカレートしており、核兵器を使用するリスクは今、最も高まっています。
今こそ、人類は「広島で起こった過ちを繰り返してはならない」と団結しなければなりません。そんな思いを込めて作品を制作しました。