【冬の終わりから春の天気】
日本付近では西高東低の気圧配置が崩れ、偏西風に乗って温帯低気圧と移動性高気圧が交互に通過するようになる。
移動性高気圧は晴天をもたらすが、通過後は温帯低気圧が来て天気は下り坂になる。
温帯低気圧で、太平洋側を通るものを南岸低気圧という。
これは冬の終わりに太平洋側沿岸に雨や雪を降らせる。
日本海側を抜ける日本海低気圧は、太平洋側から強い南風を吹き込ませる。
立春を過ぎ、日本海低気圧による最初に吹く強い風を春一番という。
沖縄では「にんがちかじまーい」という言葉がある。
旧暦の2月の風は廻る、という意味で、3月頃は南岸低気圧によって急に強い突風が吹くので、海に出る時は気を付けましょうという戒めになっている。