本日ご紹介した論文はこちら
薬剤性腎障害:最近の話題
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/107/1/107_103/_pdf
さらに詳しく知りたい方はこちら
薬剤性腎障害診療ガイドライン2016
https://cdn.jsn.or.jp/academicinfo/report/CKD-guideline2016.pdf
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20240408_n01/
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《AI要約》
この動画では、薬剤性腎障害について解説されています。薬剤性腎障害は、入院中の急性腎障害(AKI)の15〜20%を占めると報告されています。薬剤性腎障害には様々なパターンがあり、慢性腎臓病(CKD)の悪化、ネフローゼ症候群などが含まれます。高齢者では複数の薬剤を使用していることが多く、原因薬剤の同定が困難な場合があります。
薬剤性腎障害の診断基準は、該当する薬剤の投与後に新たに発生した腎障害であること、および薬剤の中止により腎障害の消失・進行の停止を認めることです。他の原因がない場合、薬剤性腎障害と診断できます。腎生検は必ずしも必須ではありません。
薬剤性腎障害の診断の問題点として、薬剤投与から発症までの時間が薬剤によって異なること、既存の腎障害の存在により診断が難しくなること、原因と推定される薬剤が複数ある場合があること、腎障害が固定して改善しない場合があることなどが挙げられます。
薬剤性腎障害の発症様式は、予測可能な容量依存性の中毒性腎障害と、予測不可能なアレルギー性の過敏性腎障害に分類されます。障害される部位によって、糸球体障害、尿細管間質障害、腎血管障害などに分けられます。
薬剤性腎障害は高齢者に多く発生し、若年者と比べて発症頻度が3倍程度になっています。薬剤投与時のチェック項目として、基礎疾患の確認、薬剤の排泄経路の確認、腎機能の評価、年齢、全身状態(特に脱水)の評価、併用薬の確認、薬剤アレルギー履歴の確認が重要です。