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注意しておきたい漢方診療上の副作用
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/56/3/56_198/_pdf/-char/ja
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《AI要約》
漢方薬は副作用が少ない安全な薬剤と思われがちだが、実際には免疫アレルギー反応、過剰投与、長期投与による副作用が起こりうる。具体的には、肺障害(間質性肺炎)、肝障害、偽アルドステロン症、下痢などが挙げられる。
免疫アレルギー反応による副作用では、肺障害と肝障害が多く、原因となる生薬成分は黄耆(オウギ)を含有する漢方薬が多い。過剰投与による副作用では、偽アルドステロン症が非常に有名で、臨床上もよく見られる。原因となる生薬成分は甘草(カンゾウ)で、半数以上の漢方薬に含まれている。甘草の含有量が多いほどリスクが高まる。
漢方薬の併用は注意が必要で、個々の漢方薬の甘草含有量が少なくても、併用により総量が多くなると偽アルドステロン症のリスクが上がる。医療用漢方製剤148処方中109処方に甘草が含まれており、定期的な血圧・血液検査が重要である。また、抑肝散は処方量が多いため、偽アルドステロン症のリスクが高い。
長期投与による副作用として、腸間膜静脈硬化症があるが、臨床経験はあまりない。漢方薬は副作用がないと思わず、定期的な検査を受けることが大切である。