非常に望ましい状態だと思いますよ。
私は「愛に溢れた非情な僧侶です」と言っているけれど、実際は本当に情を一切消し去るなんて人間には無理なことなんです。
「悟り」と一緒だと思ってます。
そもそも「感情を持つ」ということを経験するために「個」と「個」という分離した人間として生まれてきているわけなので、一切の情を捨て切ると、他者との良好な人間関係は築けません。
私が言いたいのは感情を一切捨て切って冷徹な人間なれということではなく、不必要に情に流されたり溺れたりすることなく、周りの人の生き方を尊重しながら愛に基づいた行動をしていこうということなんです。
人間というのは浅はかな存在なので、安直に「情=優しさ=善=愛」と見なしがちです。
しかしもっと高い視点から見た時はどうでしょう。
必ずしも「情=優しさ=善」とは言いきれないのではないでしょうか。
私はシルさんはとても愛に溢れた人だなと思っていますよ。