こんにちは、溝口駅長です。
12月に入り、忘年会シーズンが始まりました。営業職の方や、お付き合いが多い方は連日の宴会で、中には1日に2、3件もハシゴする強者もいらっしゃることでしょう。
今日は、そんな宴会につきものの「乾杯の挨拶」についてお話ししたいと思います。
場面に応じた適切な対応
サークルを主催している私も、懇親会の席で時々、乾杯の挨拶を依頼されます。
一見簡単そうに見える乾杯の挨拶ですが、タイミングを見誤るとグダグダになってしまうものです。
職場や取引先との宴会では、誰が挨拶をするのか、その順番まで気を配る必要があります。
特に要職の方々が多く参加する場合、人選を誤ると失礼にあたることもあり、幹事は頭を悩ませることでしょう。
長すぎる挨拶はたいてい嫌われる
ありがちな失敗例は、いわゆる「長すぎる挨拶」です。
「ただいまご紹介に預かりました~」と始まり、いつ終わるのかとウンザリするような長話が続くケース。参加者の表情がだんだん曇っていくのが見て取れることもあります。
しかし、場合によってはある程度の長さが必要な時もあります。重要なのは、その場の雰囲気を読み取る力です。
例えば、イベント後の懇親会であれば、疲れて早くビールを飲みたい参加者の気持ちを考慮し、手短に済ませるのが賢明でしょう。
待ち時間の有効活用
実際の宴会では、飲み物が全員分揃うまでに時間がかかることがあります。
そんな時は、無言で待つのではなく、「少々お時間がかかりそうなので、先に挨拶をさせていただきます」といった形で場をつなぎ、それまでの出来事などを話して場を温めるのが効果的です。
参加者の特徴を見極める
参加者の特徴によっても、適切な挨拶の長さは変わってきます。
呑兵衛が多い会なら「はい皆さん、お疲れ様でした~! 乾杯っ!!」程度でよいでしょう。
一方、ゆっくりお食事を楽しみたい雰囲気なら、1分程度の短いスピーチを挟んでから乾杯に移るのも悪くありません。
大切なのは空気を読むこと
結局のところ、最も重要なのは場の空気を読む力です。
ワンパターンで毎回同じような挨拶をするのではなく、以下のような要素を見極めて、その場で調整する必要があります。
参加者の構成と雰囲気
飲み物が揃うタイミング
幹事との連携
参加者の疲労度や期待感
力を入れすぎない心構え
これを言うと元も子もないですが、宴会での挨拶やスピーチで、後日まで心に残ることはまずありません。
結婚式のような人生の晴れ舞台での挨拶ならともかく、通常の忘年会や懇親会では、あまり力を入れすぎる必要はないのです。
とはいえ、だからといって適当に済ませるわけにもいきません。
自分なりの定番ネタをいくつか持っておき、場の雰囲気に合わせて臨機応変に対応できるようにしておくのがベストでしょう。
大切なのは、「飲んで食べて楽しむ」という宴会本来の目的を見失わないことです。乾杯の挨拶は、その楽しい時間への導入に過ぎません。
参加者全員が気持ちよく宴会を楽しめるよう、さりげなくサポートする。それが理想的な乾杯の挨拶なのではないでしょうか。