【恒星の明るさ】
最初星の明るさの等級を決める時、肉眼で1番明るい星を1等星、ぎりぎり見える星を6等星とした。その中を等間隔に分けると丁度2.5倍ずつで2等星から5等星が決まった。望遠鏡ができると今まで見えなかった星も見えるようになり、6等星より暗い星は7等星~、1等星より明るい星は0等星、-1等星~と決めていった。
全天で1番明るい星はおおいぬ座のシリウス(-1.46等級)で、全ての星の明るさの基準に使われるのは0等級のこと座のベガ。
地球から比較的近い星もあれば遠く離れた星もあるが、肉眼で見えたそのままの明るさを決めた等級を「見かけの等級」という。それに対してどの星も32.6光年離れた距離にあるとして計算して出した等級、星本来の明るさを「絶対等級」という。
「みかけの等級」「距離」「絶対等級」の3つの数値のうち2つが判っていれば計算で残りの数値も割り出せる。
【恒星の色】
星の色が様々あるのは、表面温度が高いほど光の波長が短いため青く見え、温度が低いほど波長が長くなるため赤く見えるから(ウィーンの変位法則)。
★星のスペクトル型
O(青・3万度以上~)
B(青白・1万~3万度)
A(白・7500~1万度)
F(黄白・6000~7500度)
G(黄・5200~6000度)
K(橙・3700~5200度)
M(赤・2400~3700度)