木津さん、おはようございます。
先日、『The Room Next Door』観てきました。死について、考えました。何故、今も安楽死が世界のごく一部の国でしか認められていないのか。例えばヨーロッパで寝たきり老人が少ないのは、そこまでして延命した挙句ベッドに縛り付けたりするのは虐待だと認識しているためで、それは老いた人が尊厳を持って逝く権利を認めているからだと思うのですが、そういう国でも難病患者や、治療法のない癌患者の安楽死は認めていない。だから、マーサのように近親者がいても疎遠な状態で、癌の治療をしても転移してしまったような人が、自分の意思がはっきりしている間に尊厳のある死を選びたいと思ったときに、違法な手段を取らざるを得ないのは、人間が自然界で生きていたときよりずっと長く生きられるようになった代償なのだろうかと思ったりしました。
大抵の人は、イングリッドの方に共感するのかもしれませんし、だからこそこの映画はイングリッドの視点で描かれているのでしょうけれど、私にはむしろ彼女の方が分からなくて、怖かったです。ペドロ・アルモドヴァル監督は初の英語映画だったそうですが、過去作品を観てみたいと思いました。