2025.3.18 Midnight Stageにて無題即興したテイクです。
あっという間に3月も後半に入り、
そんな話題をしている中で弾いた無題即興。
後から聞き直したら、春の光と
目覚めから躍動への移行する風の雰囲気を感じ、
何かそんなことを感じるようなタイトルを・・と考えました。
「春」という漢字、
先日春の雨の夜に旅立った父は
名前を春彦といいました。
この文字を思い浮かべる時、父の存在がどうしても
浮かびます。
父の戒名は、「春函妙信士」。
「妙」は、母の名前:妙子からとったものと思います。
「函」は、私たち家族がくらした町の名前:函南からと思います。
「春」と「妙」という字、
こどもの頃からたくさんたくさん見てきて、
まるで染み付くかのように馴染んだ文字。
妙 という字の意味は、
不可思議なほどすぐれている。
巧みである。
きわめて美しい。
善美の極。
まるで春という季節のの際立った美しさを表すかのようで、
なんのイメージもなく弾いた即興ですが、
こんなことを思ったタイミングも、
きっと「今」だからこそのものなのかもしれないと思い、
父の四十九日を迎える前の今の季節感とも
なんとなくマッチしているような気がして、
両親の名前からの文字を取って、
「春妙-Harutae-」
というタイトルにしました。
父は、最期の時、母に会えないまま旅立ちました。
私は、懸命に「お母さん、もうすぐ来るからね」と
声をかけましたが、
結局間に合わず、私の声を聴きながら逝きました。
戒名を見た時、母の名前の字が一緒に入っていて、
一緒に暮らした町の一字も入っていて、
あぁ、お母さんと一緒にしてもらえてよかった と思いました。
両親かわいさ(?)の、親バカならぬ子バカかもしれませんが、
「春妙」ステキなタイトルではないかなと思い、
この即興テイクのタイトルにしました。