『宝島』スティーブンソン作 佐々木直次郎訳 青空文庫
の序文『買うのを躊躇する人に』
を読んでみました。
というのも、『或る夏の日々』振り返り鼎談の自分の声が酷く聞き取りづらく、自分の声はあんなにも聞き取りづらいものだったのだろうか? と思ったので、朗読をしてみました。
特に加工などはせずそのままの音をアップロードしています。
Audacityで録音しm4aで出力
問題なく聞き取れる様に思えますがどうでしょうか?
宝島(青空文庫)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000888/files/33206_35955.html
宝島
スティーブンソン Stevenson Robert Louis
佐々木直次郎訳
買うのを躊躇する人に
もしも船乗(ふなのり)調子の船乗物語や、暴風雨(あらし)や冒険、暑さ寒さが、もしもスクーナー船や、島々や、
置去(おきざり)人(びと)や海賊や埋められた黄金(おうごん)や、さてはまた昔の風のままに再び語られた あらゆる古いロマンスが、
私(わたし)をかつて喜ばせたように、より賢い
今日(こんにち)の少年たちを喜ばせることが出来るなら、――それならよろしい、すぐ始め給え!
もしそうでなく、もし勉強好きな青年たちが、昔の嗜好を忘れてしまい、キングストンや、勇者バランタインや、森と波とのクーパー(註一)を、もはや欲しないなら、それもまたよろしい!
それなら私と私の海賊どもは、それらの人や彼等の創造物の横(よこ)たわる墳墓の中に仲間入りせんことを!
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#阮文