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#67『春と修羅/宮沢賢治』妄想考察③〜ちらばる体と4/8の謎〜

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朗読配信した『春と修羅(mental sketch modified)』の妄想考察③です。 文を読みながら感じた事、それに関する賢治さんの知識をとにかく吐き出しているだけですが、少しでも読み解きのヒントになれば幸いです。 話し出したら長くなったので数回に区切ってお送りしますσ(^_^;) 今回は⬇️以降、ラストまでの考察です(が、今回で終わりではない。笑) 春と修羅   (mental sketch modified) 心象のはひいろはがねから あけびのつるはくもにからまり のばらのやぶや腐植の湿地 いちめんのいちめんの諂曲てんごく模様 (正午の管楽くわんがくよりもしげく  琥珀のかけらがそそぐとき) いかりのにがさまた青さ 四月の気層のひかりの底を 唾つばきし はぎしりゆききする おれはひとりの修羅なのだ (風景はなみだにゆすれ) 砕ける雲の眼路めぢをかぎり  れいろうの天の海には   聖玻璃せいはりの風が行き交ひ    ZYPRESSEN 春のいちれつ     くろぐろと光素エーテルを吸ひ      その暗い脚並からは       天山の雪の稜さへひかるのに       (かげろふの波と白い偏光)       まことのことばはうしなはれ      雲はちぎれてそらをとぶ     ああかがやきの四月の底を    はぎしり燃えてゆききする   おれはひとりの修羅なのだ   (玉髄の雲がながれて    どこで啼くその春の鳥)   日輪青くかげろへば     修羅は樹林に交響し      陥りくらむ天の椀から       黒い木の群落が延び        その枝はかなしくしげり       すべて二重の風景を      喪神の森の梢から     ひらめいてとびたつから         ⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️     (気層いよいよすみわたり     ひのきもしんと天に立つころ) 草地の黄金をすぎてくるもの ことなくひとのかたちのもの けらをまとひおれを見るその農夫 ほんたうにおれが見えるのか まばゆい気圏の海のそこに (かなしみは青々ふかく) ZYPRESSEN しづかにゆすれ 鳥はまた青ぞらを截る (まことのことばはここになく  修羅のなみだはつちにふる) あたらしくそらに息つけば ほの白く肺はちぢまり (このからだそらのみぢんにちらばれ) いてふのこずゑまたひかり ZYPRESSEN いよいよ黒く 雲の火ばなは降りそそぐ ((一九二二、四、八)) 朗読はこちら💁‍♀️ https://stand.fm/episodes/67f519c216b0e8d633214404 序文も併せてどうぞ💁‍♀️ https://stand.fm/episodes/6644afeac52291e9551130d2 https://stand.fm/episodes/6655941d5575c195a8de623d もなみさんの考察配信💁‍♀️ https://stand.fm/episodes/6670f259329af4a9286ea31a 郎女さんの考察配信💁‍♀️ https://stand.fm/episodes/644aad5e3feb628397fa7ff7 紙1枚Book Radioのみみさんの配信💁‍♀️ https://stand.fm/episodes/6756e3dd4de6d9ef3b8ecf89 しちみさんのグスコーブドリの解説💁‍♀️ https://stand.fm/episodes/67ebdf7cecff890d9dbab20a ——————————————————————- 番組内使用音源  【BGM】 DOVA-SYNDROME 『Amazing surf』 https://dova-s.jp/_mobile/ #春と修羅 #mentalsketchmodified #宮沢賢治 #妄想考察 #仏教 #法華経 #朗読
4月17日
コメント(11)
須藤三智穂
コッチーさん、前回に続き、全く遅くからですが、最後まで聞きたくてお聞きしました。 興味深く感じたのは、賢治さんが心理的な仕事したくをされていたこと(聞き間違えていたらすみません) 自分がカウンセラーをしているので、とても共感します。賢治さんは実際農民の方たちの相談に死の間際まで乗っていた。また、農民の方たちの心を慰めるために楽器を弾いたり歌を歌ったりの時間を持っていた。 法華経の教えにもつながると思います。 それから、今日、私はもう一度声に出してこの詩を読んでみました。 「四月の気層のひかりの底を」 「唾し はぎしりゆききする」 「ZYPRESSEN 春のいちれつ」 「はぎしり燃えてゆききする」 「修羅は樹林に交響し」 「ひのきもしんと天に立つころ」 「ZYPRESSEN しづかにゆすれ」 「ZYPRESSEN いよいよ黒く」 「雪の火ばなは降りそそぐ」 音が揃えてあるところ、い行の言葉。さすが詩人だなと思ってしまいました。 だから声に出すと、統一感が感じられる、なんて。 意味もとても大事、とともに音で聞くと、やはりそれは音楽性があるのかなと。 すみません、熱く語ってしまいました❣️
5月13日
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kocchi-(コッチー)
三智穂さん、い行の音による統一感❗️❗️😳 なるほど、本当だ❗️ だからこの詩は、こんなに音楽性があるのですね。 読んでいると感覚としてその様な事を感じても、なぜそうなのか❓はわかりませんでした。すごい、これまた大発見です😆 よく、詩は韻を踏んでリズムを出したりしますが、この詩にもそういったものが隠れていたのですね。 賢治さん、亡くなる前日の夜、無理をおして農民の方の相談に長い時間のっていたのですよね。 本当に、最後まで利他の精神の方だなと思いました。 賢治さんの農民芸術という考え方も私大好きです。 今回法華経やニーチェの本を読んだら、特に賢治さんの思想と重なる所があって、少し賢治さんの根源的なものに触れられたような気持ちになり嬉しかったです✨
3日前
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もなみ
法華経に基づく解釈…!すごい!興味深いです✨ 草地の黄金、私は早春で未だ新芽を吹いていない枯れ草(稲科で堆肥とか飼料に使うもの?)のイメージでした🌾 コッチーさんの、「来たよ!」とか「難しいわ…」とか、そのまんまの気持ちが出てるのがまた楽しい♪本当に賢治さん大好きなのが伝わってきます😁
4月24日
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kocchi-(コッチー)
最近、法華経の事を勉強し始めたので、特に見方がそっちよりになってる....っていうのは正直あるかもしれません❗️ でも、これまでぼんやりしていた所って、そんな精神世界の部分も大きい様な気もして....深淵を覗き込んでいるような、そんな気分です。 科学よりも、そっちの世界の方が、言葉にしたりするの難しいって思いました😅 でも、当然か...心ですからね。 後半からちょっと脳が疲れてきてしまって、説明放棄的な所が散見されますよね。笑 頭の中、そのまま映像化して❗️❓って思いながら話してました😂
4月24日
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ユキ・カオ
コッチーさん、なんか言葉にできないけどすごい✨と大きな感銘と共感をともなって今回、前回、前々回の配信を聴きました う〜ん、あふれる思いをこんなに言葉にするって難しいのか!(自分) ちなみにお寺の幼稚園に通っていたので、お釈迦様に甘茶をかけました 華やかで楽しみにしてる行事でした そしてそこにあえて向かっていくコッチーさんのエネルギー! コッチーさんの熱がどゎーっと伝わってくるし、賢治さんの深い計り知れようのない世界が圧倒的に広がるし、そしてコッチーさんだけではない賢治さんの世界に触れる人々の思いなんかも感じた気がします 賢治さんがそらにみぢんに散らばしたかった法華経の教えや思いは、こうやって人の手により、口により私に届いて、私の中でその小さなつぶてはまたわたしの中で生き、わたしから誰かに違う形で手渡されていくのかななどと考えていました
4月18日
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ユキ・カオ
あれ?なんだか変な文脈になってしまいました 幼稚園の甘茶〜楽しみにしてる行事のくだりは最後に付け加えようと書き込んだものです 途中に入り込んでしまい失礼しました💦
4月18日
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kocchi-(コッチー)
ユキカオさん、なんとも嬉しいご感想をどうもありがとうございます(T_T)✨ 賢治さんの事、語りだすととまらないのに、内容がとても感覚的な事だったり、抽象的な事だったりするので、それを言葉にするのがほんとに難しくって毎回もどかしいです😂 それでもなんとか吐き出して、後で聴き直したりすると、『あ、ここは、こんな風に言った方がわかりやすかったかな?』と、客観的な自分がひょっこり出てきて、そこに修正をかけだしたりするんです。 私のは、ただの音声配信ですが、作品を作り上げていく過程とどこか似ているな…と。 賢治さんも最初は心象をそのまま書いたけど、後で見直した時に、様々な修正を加えていらっしゃるので、それでタイトルに『modified』ってつけられたのかな、とそんな事も思った次第です😊 チャンネル名が妄想放送局とあるように、私はだいぶん思い込みで話してしまうところがあるのですが、そんな話でも、少しでも楽しんで、何か考えるきっかけになればいいな〜というのは切に願っております🙏❣️ そして、ユキカオさんが後半に書かれているコメントの内容….法華経の中で、仏様は、悟りを開くずっと前から自分はずっと存在していてこの先も存在し続ける…..的な事を仰っているんですよ。 それって、まさにユキカオさんの仰っている事ではないか、と思いました✨ 私の言わんとしている事をうまくあらわしてくださってありがとうございます😭❗️❗️
4月20日
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相良ユウ 【七色ボイスを目指す男子】
コッチーさん、こんばんは🙌🌃‼️✨✨ この度も素敵な考察を聴かせて下さり有り難うございます(o^-^o)🍀 阿修羅って天上界に憧れている神様でもあるんですね💡 悲しみの阿修羅が海底から頭上を見上げているイメージが浮かびました。 修羅の心を持った人間である賢治さんが地上で涙を流している。なるほど👀✨ 『人魚姫』を書いたアンデルセンが「人魚には涙がない。だから余計に悲しかった」という言葉を残されていますが、思わず海底にいる阿修羅と重なりました。 阿修羅の心と賢治さんの心がしっかりシンクロしている感じが素敵ですね✨✨ 4月8日、『花祭り』は知っていましたが仏様が誕生された日なんですね💡 その同日に書かれた作品であるというのは偶然とは思えない一致ですよね😆✨✨ コッチーさん、今回もとても勉強になる配信でした!有り難うございます🙇🙇🙇✴️
4月17日
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kocchi-(コッチー)
ユウさん、おはようございます🙌☀️ 阿修羅の説話はいくつかあるようですが、もともと天上界にいた神さまだったという事、仏様の説法を聴いて、その後守護神になったという所から、天界へ再び帰れる日を願っていたのではないか、と私なりに感じております😁 『土に降る』の土と『海の底』の海とでは、やはり場所が変わるので、海底が阿修羅の居る所であれば、土の上って人間の居る場所だよなぁっと思って、そんな風に感じたのですが……アンデルセンのその言葉、すごく深いですね。 阿修羅って悲しくても泣けないのかも.....(やばいどんどん妄想が膨らんでいく....) 人間は、まだ涙を流せるだけ救いがあるのかもしれないですね...そう考えるとと『春と修羅』の涙の描写ってより一層深みを増しますね。 すごいわ、ユウさん! 何度が出てくる涙の描写の妄想考察が更に深まりました🤭✨
4月20日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
ケラをまとう農夫のところ、修羅界にいる俺を人間界の農夫が見えるのか?というkocchi-さんのお考え、私も同じように思っていました。 私はお寺の幼稚園に通っていたので、お釈迦様のお誕生日は甘茶を飲んで、お釈迦様にお水をかけた覚えがあります〜🤗 それから、お釈迦様が誕生されたときの逸話が、実は私の詩「灯り野」に入りこんでいます… この話はまたいずれ。
4月17日
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kocchi-(コッチー)
わぁ、同じ景色が共有できて嬉しいです✨ 同じ作品でも、そこから見えたり感じたりする世界ってほんとに様々なので、そんな中、どこか一つでも共有できたと思うとなんだか無償に嬉しくなります🎶 私も幼稚園はお寺系で、息子もそうだったので、ちょうど花まつりにあたる入園式に、甘茶かけをやった覚えがあります🤗 当時は、なんだろう❓この儀式って思っていましたが。笑 郎女さんの作品の中に、どんな風にしてこのシーンが誕生するのか❗️ お話、楽しみにしています❣️
4月20日
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