本放送は、「ネスレのM&A戦略(2005~2025年)」の要約抜粋音声です。ご関心があれば原文レポートもお読みください。
https://note.com/better_equation/n/n81a4fb7603e5
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ネスレは、スイスに本拠を置く世界最大の食品飲料企業です。同社は2000年代以降、「ニュートリション・ヘルス&ウェルネス」戦略 を掲げ、「選択と集中」 による大規模な事業ポートフォリオ改革を断行してきました。不採算・低成長事業の積極的な売却・整理 と、成長分野への投資 がその軸です。
この再編では、減量サービス、眼科医薬品・機器(アルコン株式)、保険事業、皮膚科事業、米菓子事業、低価格帯の北米飲料水事業、中国銀鷺事業 などを売却またはスピンオフしました。収益性の鈍化したアイスクリーム事業(米国)も合弁会社フロネリに売却 し、ポートフォリオの効率化を進めました。
一方で、乳児栄養、医療・臨床栄養、ペットケア(自然派・プレミアム製品)、高級コーヒー(ブルーボトル、スターバックス提携等)、ビタミン・サプリメント、宅配サービス など、「栄養・健康」や高付加価値分野での大型買収や戦略的投資を積極的に行いました。特に2017年以降は、マーク・シュナイダーCEOの下で改革が加速しました。
これらの大胆な事業再編の結果、ネスレは伝統的なコングロマリット構造を脱却し、収益性の高い成長分野を核とする「おいしさと健康」を両立する企業グループへと大きく変貌を遂げました。今後も「選択と集中」により、企業価値の向上を目指す見込みです。