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お酒の席でわかる、人柄と一献の間合い
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サクラ出版「女神の誕生日」プロデューサーのサクラです。
皆さんは、お酒の場で、ふと見えてくる“その人らしさ”に気づいたことはありませんか？
私は、お酒を飲みながら、膝と膝をつき合わせて話すとき、普段は言葉少なな人が、ぽつりと心の内をこぼしたり、逆にいつも明るくにぎやかな人が、静かにうなずいている姿を見たり、その人がどんなお酒を好み、どんな飲み方をするのか、どんなおつまみを前にすると嬉しそうにするのか。
そういった些細なことで、なんだか“その人の輪郭”が見えてくるような気がします。
そういうところに魅力を感じます。
日本には、古くから「お酒の場」そのものに、独特の“文化”が息づいているように思います。
たとえば、日本酒を「飲む」というよりも、「いただく」と表現するように。
そこには、味わいや香りだけでなく、場の空気、相手との関係性、そして自分の心持ちまでも含めて、一献を交わす。
そんな美しい間合いが、自然と存在しています。
「飲みニケーション」という言葉があるように、お酒を通して距離が縮まる感覚は、どこか日本的です。
「もう一杯いかがですか？」と勧めるときの、あの間（ま）。
少し飲み、おちょこを差し出すときの、あの間。
注がれたお酒が満ちていくのを見つめる、あの間。
日本人の“間合い”という文化は、沈黙の中に気遣いを宿し、語らないことに意味を持たせる美意識でもあると感じます。
お酒というのは、人を変えるものではなく、むしろ“もともとその人の中にあったもの”をゆっくりと浮かび上がらせてくれる存在なのかもしれません。
だから私は、お酒を酌み交わすという文化が、ただの飲食以上の意味を持っていることを、あらためて感じています。
あなたは、お酒の席で“この人のことが、少しわかった気がする”と思えた瞬間、ありますか？
今日もお聴きくださり、有難うございました。
「女神の誕生日」って何？と思った方はこちらからご覧ください
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6月11日
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