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日本初の社内報に学ぶ「人を伝える力」
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サクラ出版「女神の誕生日」プロデューサーのサクラです。
皆さんは、「この人から買いたい」と思ったことはありますか？
私自身も、そんなふうに誰かに感じてもらえるようにと、4年半、毎日コツコツ音声を届けてきました。
どんな商品やサービスも、“誰がそれを伝えているのか”によって、受け取り方が大きく変わります。
そう実感する場面が、何度もありました。
それは、個人だけでなく、会社も同じです。
今日は、そんな「会社の声」を届ける役割を果たしてきた「社内報」について、お話ししたいと思います。
商品やサービスを知ってもらう前に、まずは“人”を知ってもらうこと。
日本で最初の社内報も、まさにその想いから生まれたものでした。
その始まりと言われているのが、明治時代。鐘淵紡績
。
当時、日本で最大規模の紡績会社で、後のカネボウ、現在のクラシエへと続く企業です。
そこで活躍していたのが、武藤山治という人物でした。彼は若くしてアメリカに渡り、現地の企業文化に強く影響を受けました。
社員と会社が対話し、共に成長していく仕組み。それを日本にも取り入れようと、帰国後に始めたのが社内報『汽笛』です。
『汽笛』には、経営の方針だけでなく、現場の声や働く人たちの姿が、生き生きと描かれていました。
それは、ただのお知らせではありませんでした。
社員が誇りを持ち、家族も安心できるような、温かさのある情報紙だったのです。
企業が商品を売る前に、人として信頼されること。
この考え方は、今の時代にも通じるものがあります。
社内報は、単なる紙ではなく、信頼や仲間意識を育む「媒体（メディア）」だったのですね。
私はこのエピソードを知って、あらためて思いました。
たとえ小さな発信でも、まずは“人”の温度が伝わることが、大きな力になるのだと。
商品があふれる今の時代。本当に求められているのは、「この人から買いたい」という信頼や共感なのかもしれません。
商品そのものよりも、“その向こうにいる人”に惹かれて、人は動くのだと思います。
あなたの周りには、「声を届け合える場所」がありますか？
今日もお聴きくださり、ありがとうございました。
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7月17日
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