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追加伏線3つ+ 「青いシズク、雨のSORA」 第七話

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▼noteリンク▼ 短編小説『青いシズク、雨のSORA』 (7/10) https://note.com/chikara_ctd/n/n112ab971d0e3?sub_rt=share_b ########## 短編小説『青いシズク、雨のSORA』 (7/10) 第7話|共鳴する記憶 「…SORA、質問があるの」 〈どうぞ〉 SORAが応答する。 「採集士が、自分の感情の "しずく" に触れることは、本当にないの?」 SORAは、数秒の間、沈黙した。 〈理論上、確率は0.0001%以下です〉 〈切り離された感情は、ランダムに分散されます〉 …切り離された感情? レイは一瞬、間を置いた。 そう言えば、私たちが日々処理しているしずくたちって、一体どこで生まれて、どうやってここまできているんだろう? これまで私は、たくさんのしずくたちを毎日分類し処分してきた。そこになんの疑いもなく。処分しろって言われたものを、ただひたすらそうし続けてきた。 それが私たちに与えられた使命で、そこに誇りさえ抱いてきた。それがみんなの役に立っているんだって。それをするために私はこの世界にいるんだって。でも、、、 「でも、ゼロじゃない」 〈……はい〉 レイは深く息を吸った。そして、自分でも驚くほど自然に、次の言葉を発した。 「昨日私が、5111番に触れたときにはっきり感じたの。あれはきっと他人の記憶なんかじゃない…」 ブ、ブブッ… SORAのインジケータが、また不規則に明滅した。 〈あなたのその判断は、論理的ではありません〉 レイは振り返り、SORAの両腕を掴んだ。 「これは理屈じゃないよ。もっと深いところで感じるの…そう、誰かを──」 言いかけて、レイは言葉を飲み込んだ。胸の奥で2つの欠片が激しく震える。それと同時に、レイの背後で5111番が強い光を放った。 とても眩しくて、とてもやさしく。これまでよりも一段と明るく、あたり一面を包み込んでいく… ===== …光の中で、レイは “自分” を見た。 でも、今の自分じゃない。 感情に満ちた、生き生きとした自分。誰かと笑い合い、誰かの名前を呼び、誰かに── 《規則違反です》 光の中で冷たい声が響きわたる。過去の自分がその声に対して振り返る。 SORAの声…!? いや、SORAよりもっと機械的で、無慈悲な響き。でも… 《採集士に恋愛感情は許可されていません》 《ただちに感情を切り離します》 《5111番に切り離し、処理します》 『いやだ!』  過去の自分が叫ぶ。 『この気持ちは、私の全てなの!』 《その抵抗は無意味です》 そして── …切り離される瞬間の、引き裂かれるような胸の痛み。 ===== 「あぁっ……!」 レイは膝をついた。 5111番の光が収まると、あの時の記憶が、感情が、胸の奥底の痛みが、激流のようにレイの中に流れ込んでくる。 でも、まだ完全じゃない。まだ肝心な部分が── 許されなかった ”恋愛感情” って…私は一体誰を…? 〈レイ……ごめんなさい〉 SORAの声が、震えていた。 「5年前…SORA、あなたが、私を切り離したの…?」 レイはSORAを見上げた。SORAのボディが、小刻みに振動している。まるで、プログラムと何か別のものが戦っているような── 〈私は……職務を……でも〉 〈…はい、実行したのは、間違いなく…私です…〉 〈……〉 SORAの 10.2秒の沈黙。今までで最も長い。 〈…… あの時のあなたの叫び声が…今でも耳に…〉「SORA…」 レイには理解できた。その声には、SORAの悲痛な葛藤が含まれていた。その告白に、何か特別な重みを感じた。 「… SORA、わかってる。でも今のあなたは違う」 レイは立ち上がり、震える足でSORAに近づいた。 「今のあなたは、私を助けようとしてる」 〈でもそれは……プログラムに反します〉 「知ってる」 〈しかもこれ以上は、あなたがまた処罰の対象になってしまいます…〉 「知ってる」 〈…それでも?〉 「…」 今度はレイが沈黙した。そしてSORAを見つめながら静かにうなづく。すると、それに呼応するように今度はSORAが沈黙した。 「…ありがとう、SORA」 その言葉に、SORAの画面が激しく明滅した。まるで、涙を流そうとしているかのように。 5111番がまた強く輝き始める。今度こそ、完全な統合まであと少し── 《ビィーーーッ!ビィーーーッ!ビィーーーッ!》 その時、SORAの画面が大きく乱れ、けたたましい警報音が部屋中に鳴り響いた。 ブ、ブブブブッ… 《検体エラー感知。熱量異常》 《上限値を大幅に逸脱しています》 《ただちに検体の感情を強制排除せよ》 《対象:しずく5111番、検体レイ、監視人SORA-7》 …あの声だ…しかもSORAも対象って、一体どうして? ブブ… 〈レ、レイ、統制プログラムが…介入してき…ました〉 「SORA!」 〈レイ、…逃げ…て…〉 途切れ途切れの声。SORAは自分の言葉すらまともに発せられなくなっていく。 (…第八話へ続く) #朗読
2025年7月23日
コメント(4)
リブラ from 精神のPライン
おひさしブリーフ
2025年7月24日
いいね 1
Chikara💪Charge
6話までも、まあまあ書き換えしましたが、続きからで、残りもぜひお楽しみください😊✨
2025年7月24日
いいね 1
フリーカメラマンぎん
only you レイが熱い恋をするなら〜 相手はChikaraしかいない
2025年7月24日
いいね 1
Chikara💪Charge
カーン♪ 次の方どうぞ〜
2025年7月24日
いいね 1
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