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【日本の教え】一升餅と風呂敷
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サクラ出版『女神の誕生日』プロデューサーのサクラです。
皆さんは、一升餅のお祝いをご存じですか？
私は、先日、孫が1歳を迎え、両家そろってそのお祝いをしました。
1歳の誕生日には、一升餅を背負わせるという習わしがあります。
一升餅とは、子どもの初誕生日に「一生食べ物に困らないように」「一生健やかに過ごせますように」と願いを込めて背負わせる行事です。
餅の「一升」と「一生」をかけた言葉遊びでもあり、転んでもまた立ち上がる姿に、強くたくましく育つことを願う親や祖父母の祈りが込められています。
江戸時代から広く行われるようになったとも言われ、地域によっては「誕生餅」「力餅」と呼ばれたり、祝い方もさまざまなようです。
昔は近くの和菓子屋さんで一升餅を注文しましたが、今はネットで注文できることにも驚かされます。
娘が用意してくれたのは、孫の名前が大きく入った真空パックの一升餅に、小さな個包装のお餅が20個ついたものでした。
最近は、可愛いリュックに入れて背負わせるタイプもあるようですが、我が家は風呂敷にしました。
しかもその風呂敷は、娘が1歳のときに一升餅を包んで背負ったものを大切に取っておいたものでした。
風呂敷は奈良時代にまでさかのぼる歴史を持ち、室町時代には蒸し風呂に入る際に衣服を包む布として「風呂敷」と呼ばれるようになりました。
大切な物を守り、持ち運び、また贈り物を包むことで「心を包む」という意味も込められています。
形に合わせて自在に変わる柔らかさは、日本人の暮らしの知恵そのものですね。
その風呂敷に包んだお餅を、孫に斜めに背負わせました。
一升は餅米10合、約2キロの重さになり、1歳の子にはずっしりと感じられるものです。
自立への願いも込められていますが、転んだり尻餅をついても「厄落とし」と言われます。
孫は嫌がることもなく、しっかりと立ち上がりました。
その姿を見せてくれただけで、皆が大喜びでした。
一升餅と風呂敷――世代をつなぐ祈りですね。
今日もお聴きくださり有り難うございました。
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#日本の教え #一升餅 #風呂敷 #家族のつながり #伝統文化 #音声配信
9月30日
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