2000年、介護保険制度が施行され、日本の介護は大きな転換期を迎えました。
その翌年、厚生労働省は「身体拘束ゼロ推進」を正式に打ち出します。
これは、当時の介護現場にとって大きな挑戦であり、
「安全のため」とされてきた慣習を根本から問い直すものでした。
認知症の方が混乱したり、転倒の危険があるとき、
「縛る」「閉じ込める」ことで守るという考えは、
一見、安全を確保するように見えて、実は尊厳を奪う行為でもあります。
日本は制度の出発点から「尊厳を守る介護」を目指しました。
この決意が25年の歩みを経て、
今の日本式「尊厳介護(Well-Kaigo)」の礎となったのです。
「拘束しない」という理念は、
単なる禁止ではなく、「どう支えるか」を問い続ける姿勢そのものです。
尊厳を守る介護は、ここから始まりました。
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