中央社会保険医療協議会 総会(第625回)
令和7年11月7日
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65672.html
1外来について(その3)
2入院時の食費・光熱水費について(その1)
3個別事項について(その6)入院から外来への移行
病院の公開事例(抜粋)
• 三楽病院(東京都)
毎週水・木の夕食に、患者の自由な選択と同意に基づく有料「特別メニュー」あり(通常食に単品を追加)。一般常食の方が対象。料金は1品250〜500円程度。食物アレルギー・治療上の特別指示がある方は対象外と明記しています。 
• 東京逓信病院(東京都)
常食でセレクトメニューを導入。B献立(朝パン、昼麺、夕変わりご飯等)を選ぶと1食あたり+80円を標準負担額とは別に徴収。塩分制限のある場合などの除外条件も記載。 
• 福岡大学病院(福岡県)
地産食材を活かした「糸島あじわいメニュー」を任意申込みで提供。1日880円(税込)(朝110円、昼330円、夕440円の加算)を標準負担額に上乗せ。提供開始時は同意確認を行う運用。 
• 京都武田病院(京都府)
公式「特別メニューのご案内」を公表。通常の食事療養費では困難な高価な材料や特別な調理によるメニューを、主治医確認のうえ提供。料金は通常の医療費請求に計上、申込は2日前までなどの手順を明示。 
• 順天堂医院(東京都)
特別室入院患者向けに自己負担の「特別メニュー食」を設定。料金目安は朝800円、昼/夕各1,000円(税別)。一般治療食・特別治療食の一部に対応。 
• 広島西医療センター(広島県)
毎週水〜金の昼・夕に2択の選択食。B食を選ぶと+17円の追加料金。対象は普通食でアレルギー対応等のない方。 
• 綾部市立病院(京都府)
常食・小児食で毎日昼夕に選択メニュー。行事食・誕生日膳・産科お祝い膳に加え、朝パン希望など「特別メニュー」は有料と明記。 
• 尾道市立市民病院(広島県)
選択メニューを導入し、追加料金100円の設定例を掲載(嚥下食などの紹介もあり)。 
※上記は「標準負担額に上乗せする任意の有料メニュー」や「選択食での少額上乗せ」など、病院が公式サイトで明示している例です。対象疾患・治療食の制限、申込手順、同意の確認、料金の取り扱い(会計計上方法)などを各院が規定しています。
制度・運用上のポイント(厚労省通知)
• 患者の自由な選択と同意に基づくこと。患者の同意がない場合は標準食(食事療養標準負担額)を提供し、あらかじめ提示した金額以上を徴収してはなりません。病棟など見やすい場所への掲示や文書交付等での十分な情報提供が必要です。 
• 「特別メニュー」は、高価な材料の使用や特別な調理等、標準食では提供が困難なものを想定。 
• 選択メニュー加算の対象となる食事療養では、患者から特別料金を徴収できません(両者を併用する場合は区別を明確にし、特別料金徴収の特別メニューを提供した日の選択メニュー加算は算定不可)。 
⸻
使いどころのメモ
• “患者満足度向上”や“地産地消”“行事食・お祝い膳”“特別室向けサービス”など、治療上の支障がない範囲での付加価値提供として運用されることが多いです(医師指示や食形態制限のある方は対象外とする運用が一般的)。