なんだか無性に宮沢賢治さんに会いたくなりまして、好きな詩の一つ『うろこ雲』を読んでみました。
賢治さんの文を声に出して読む時、私は賢治さんと時を越えて繋がっている気分になれるのです🥹
『うろこ雲/宮沢賢治』(青空文庫)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/4883_48378.html
文中の『北上岸』とは、岩手を流れる北上川の岸の事だと思われます。
『きたかみぎし』と読んでいる方が殆どですが、私は、北上岸が彼岸の様だと感じたので、今回はあえて『きたかみがん』と読ませて頂きました。
何となく....街が喪に伏しているように感じたのです。
北上川では、賢治さんの時代、実際に子どもが溺れて死んでしまうという事故が起きています。
銀の小人がなんだかその子に思えてきたり....
『銀河鉄道の夜』のカムパネルラもよぎります。
賢治さんが彼岸に想いを馳せ、一瞬その世界と繋がった様な、そんな夢と現の間にいる様な詩だと感じました。
月明かりの川辺で起きたちょっと不思議な出来事。
賢治さんの心象風景。
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番組内使用音源
【BGM】
DOVA-SYNDROMEより
『月明かりの中で』
https://dova-s.jp/_mobile/
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