浅井しんや
大阪出身
ギター弾き語りシンガー
2011年ソロ活動開始
2018年癌宣告
2025/8/1 逝去
‹エピソード›
生前はそんなに気に留めてなかった曲。他にええ曲がたくさんあったから埋もれてた。
今になってこの曲が何故か響く。
この曲をカバーしようと思ったこともあって彼とのツーマンライブでも準備してたけど間に合わんかった。今更取り組みだしたものの、簡単そうに見えてるめちゃくちゃ難曲。これを平然と歌う浅井しんやの凄さを実感してる。練習すればするほど、これでもない、あれでもない、なんなんだ、この曲は、と一人奮闘した。何度も何度も聴き返す。でも歌の節が真似できない。僕は彼のようにはなれない。そう悟った。まぁそらそうやわな(笑)同じように他の人に一匹どんぐりは真似できないのと同じ。
タイトルの漢字の通り、何やら病的で複雑な印象やけど、たしかに僕を長い間苦しめた曲。とりあえず一区切りした。
もう一つ、僕はすごい発見をしてしまった。
それは彼のたぶん無意識の作曲技術。
歌詞でもそうやけど、使いたいワードとかコードとか音はここぞという時まで取っておく、そういう手法。このシンプルな構成の曲にこんな発見があるなんて思いもしなかった。この曲、ギター、3カポでkeyはG。音階でソラシドレミファ#ソ。曲の中ではエンディングを除くと5つのコードでやりくりしてる。5つも使っていればボーカルメロディーでソラシドレミファ#ソの音は至る所で使われているだろうな、、と思ってた。おや?待て待て待て。なんでドの音はCメロまで出てこない?AメロもBメロもさんざんメロディーが遊んでるのにドの音を避けてるようにも見える。。一番大事で優しさ溢れるCメロで遂に1回だけ登場。おいおい。これを意識してやっていたとしたら、、この人はおそろしい。だってこんなん現代音楽のやり口やん。今は亡き三善晃を思い出した。
【一匹どんぐり公式HP】
https://ippiki-dongry.jimdo.com