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【理論編】MSPとUSPの違い
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本日の要約:
USPとMSPの比較:相対的優位から絶対的存在へ
マーケティングにおいて頻繁に語られる**USP(Unique Selling Proposition)**は、競合他社との相対比較の中で自らの独自性を際立たせる手法です。「いかに目立つか」「ライバルに勝てる要素は何か」という外側からの視点に基づいています。しかし、USPには大きな欠点があります。それは、外から見て魅力が明白であるゆえに、極めて模倣されやすいという点です。特に現在のAI市場のように情報の伝播が速い環境では、一つのUSPを確立してもすぐに真似され、差別化の螺旋(らせん)から抜け出せなくなります。
これに対し、**MSP(Market Standard Positioning)**は「自分自身(Me)」という絶対的な軸に基づいた概念です。自分自身の過去、思想、価値観、世界観から見出されるものであり、ライバルとの比較ではなく「自分だけの土俵」を築くことを目的とします。MSPが確立された状態とは、その土俵に上がった時点で自分が自動的に勝ってしまうような理想的な状態を指します。自分そのものを売りにするため、他人が模倣することは不可能であり、競合の参入を許しません。
MSPの体現方法:「1.5流」の掛け算
MSPを具体的にどのように形にするか。その鍵は、「1.5流」の要素を複数掛け合わせることにあります。1.5流とは、「素人以上、プロ未満(一流とまでは言えないが二流以上はこなせる)」という絶妙なレベルのスキルや特性を指します。
事例1:長老さん(老害コンサル15年目)
話し手自身である「長老さん」は、以下のような10個ほどの1.5流要素を組み合わせています。
コンサルタントとしての15年の経験
図解、プレゼン、言語化、ポジショニングのスキル
トレンドを見抜く目、コピーライティング、ノウハウ好き、心地よい声
これら一つひとつは、その道の一流には及ばないかもしれませんが、これらを「ガッと固めて」名前にしたのが「長老さん」であり、Xのアカウント名「老害コンサル15年目」です。さらに「コンサルの出口戦略」という投稿内容や、過去の壮絶なエピソード(元勤務先の社長の自殺など)という**Why(なぜこの活動をしているのか)**が物語として背後に流れることで、唯一無二のMSPが完成しています。
事例2:さすライダー(平塚さん)
バイク旅を仕事にしている「さすライダー」さんも、MSPの完璧な体現者です。
要素:バイク、ライター、ブログ、ガジェット、写真、フットワーク、レビュー、旅行、YouTube
特徴:単なる旅行好きに留まらず、圧倒的な情報蓄積と写真技術(1.5流)を掛け合わせ、「バイクで旅に出よう」という世界観を構築。
彼は自身の「Why」に従い、千葉から北海道へ移住してガレージ付きの物件に住むなど、生き方そのものを徹底しています。人見知りでありながらも、インターネットを通じてその「己」を発信することで、マニアックなファンを惹きつけ、独自の経済圏を築いています。
社会規範とMSPを阻む壁
本来、人間は誰もが自分の「Why」に従って生きたいと願う存在です。しかし、会社組織や社会の中で「それはやらなくていい」「数字を追え」と抑圧され続けるうちに、30代半ばを過ぎる頃には自分のやりたいことが見えなくなってしまいます。これを周囲は「大人になること」と呼びますが、それは他人軸で生きることを強いているに過ぎません。
MSPを体現するということは、こうした社会的な規範や「こうあるべき」という固定観念を打ち破り、自分軸を取り戻すプロセスでもあります。身近な人からの引き止め(嫁ブロックなど)があるかもしれませんが、自分を偽らずに表現し、光り輝く場所を作ることが、結果として人を惹きつける力になります。
AI時代における生存戦略
AIの普及により、表面的なスキルや知識(USP的な要素)はますます均質化し、区別がつかなくなっていきます。この時代においてビジネスパーソンとして生き残るための答えこそが、MSPです。
AIはMSPを増幅させる「道具(界王拳のようなもの)」にはなりますが、メインのプレイヤーにはなれません。AIありきで発想するのではなく、まず「剥き出しの自分」に何ができるか、何を発信したいかというコア(MSP)を確立することが先決です。
MSPが確立されている人は、たとえインターネットやAIがなくても、対面やホワイトボード一つで価値を提供し、人を魅了することができます。自分だけの単語(コンセプト)を持ち、それを体現している人は、内側からオーラや迫力を放ちます。人は明るい場所(光っている人)に自然と集まる性質があるため、MSPが確立されれば集客やターゲティングは自動的に行われ、深い共感を生むコミュニティが形成されていくのです。
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