ラジオ「作家ってなんだろう」 第6回「AIは『書き下ろすこと』ができない」
・「書き下ろし」という行為。
過去の蓄積の再利用、再活用、再編集ではなく(少なくともパターンの組み合わせだけで完結することはなく)、新たに、その作品のためだけに、わざわざ、書く、ということ。最初から設計図がない、探索的で非効率な行為。
・「Author(作家)」は「はじまり」をつくる
AIが、どれだけ人間らしく、人間をしのいでいるように見える「作品?」を出力したとしても(しかもそれが社会的にも経済的にも一定の評価や反響を得られたとしても。というか一部の領域では実際にそうなってきているが)、それはAIが「はじまり」となって生み出したものではなく、どこまでいっても(今のところは)設計者やユーザーのプロンプト(指示、依頼、相談) への打ち返しでしかない。
・AIの便利さと、創作の筋力
自分が仕事で生成AIを使う場面も増えてきた。実際、調査や分析といった知的生産活動には役に立つ。指示を出したら数秒で、長くても数分でアウトプットが返ってくる。それに対してまたフィードバック(プロンプト)を出して修正をかける。そのラリーの速さ、頻繁さ、便利さが、かえってAIのケアに人をかかりきりにさせる。
「わざわざ書き下ろす(芸術・文芸の創作に向かう)」というのは、経済的効率性とは真逆な行為。創作行為”以外”に限定して使っていたとしても、AIが私たち人間のマインドシェアと時間と思考を持っていく力はものすごいものがあり、「書き下ろす」モードに切り替えるのがとても大変。日常のなかで「書き下ろす」時間と身体をどう守るか
・「文責(責任)」を引き受けるのは人間にしかできない テキストに対して自分の名前で「責任(Responsibility)」を持つということは、読者からの評価や批判に対して「応答する」という意味を含む。AIがどれほど優れた作品(に見えるもの)を生成しても、AIはその作品に意味や価値を見出さないし、責任を引き受けることはない(生成物に対する批評コメントを読み取らせれば、それなりの「応答」テキストを出力してはくれるだろうが…)。
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ラジオ「作家ってなんだろう」
・作家という生き方、生業について、つくることについて
・これまでの作品、プロジェクトについて、作家としてどんなことを考えて、誰と、何を、どんなふうにつくってきたのか、の振り返り。
・いま、これから、つくろうとしていることについて
などを語ります。
当番組のホスト:
鈴木悠平 作家/インターミディエイター®(Author/Intermediator®)
閒-あわい-
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番組一覧:
「作家ってなんだろう」
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つくること、つくったこと、つくるプロセスについてあれこれ語る
「閒(あわい)日記」 https://stand.fm/channels/68ad6602f60500ab28d00fd2
作家の日記
「寝るまえ本棚」
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寝る前に15分から30分ぐらい、いま読んでいる本から一冊選んで、印象に残ったところを引きながら話します。
回復する未来へ PAC(Prison Arts Connections)チャンネル
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「刑務所アート展」の企画・運営を中心に、アートを通して刑務所内外を結び、対話と創造を生み出す非営利団体「一般社団法人Prison Arts Connections」共同代表 風間勇助と鈴木悠平によるダイアログです。
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