■ 今日のハイライト
今日は土曜日。休日の朝に押さえておきたい最新のセキュリティニュースを4件ピックアップしてお届けします。フロントエンドからAI、WebAssemblyまで幅広い領域で深刻な脆弱性が報告されています。
▼ 1. AxiosにおけるSSRFバイパスの脆弱性
・対象:Axios
・識別子:CVE-2025-62718
・概要:非常に広く使われているHTTPクライアント「Axios」に、環境変数の評価をすり抜ける脆弱性が見つかりました。「localhost.」のように末尾にドットをつけたり、IPv6の「[::1]」を指定したりすると、ホスト名の正規化が正しく行われず、通信がプロキシを経由してしまいます。これにより、意図しない内部ネットワークへのアクセスを許すSSRF攻撃につながる恐れがあります。
▼ 2. Wasmtimeのサンドボックスエスケープなど多数の脆弱性
・対象:Wasmtime
・識別子:CVE-2026-34971、CVE-2026-35195 など
・概要:WebAssemblyを安全に実行するためのランタイム「Wasmtime」に、深刻な問題が多数公表されました。特にARM64環境において、メモリへのアクセス処理が誤ってコンパイルされ、サンドボックスを抜け出してホスト環境にアクセスされる「サンドボックスエスケープ」の脆弱性が極めて危険です。また、メモリリークなどのバグも修正されています。
▼ 3. MetaGPTのOSコマンドインジェクション
・対象:FoundationAgents MetaGPT
・識別子:CVE-2026-5972、CVE-2026-5973、CVE-2026-5974
・概要:自律型AIエージェントフレームワーク「MetaGPT」に、リモートから任意のOSコマンドが実行可能な脆弱性が3件発見されました。ターミナルコマンドを実行する関数などにおいて、外部からの入力値が適切に無害化されていないことが原因です。サーバーを乗っ取られる危険があるため、早急な対策が必要です。
▼ 4. MinIOのメモリ枯渇によるDoS脆弱性
・対象:MinIO
・識別子:CVE-2026-39414
・概要:オブジェクトストレージ「MinIO」のS3 Select機能において、CSVファイルの読み込み処理に欠陥がありました。改行のない巨大な1行で構成された細工済みのCSVを処理すると、上限なしにメモリを食いつぶし、MinIOがクラッシュしてしまいます。
本日は以上です。休日の間にシステムの見直しやアップデート計画を立てる際にお役立てください。
#セキュリティ #エンジニア #ITニュース #Axios #Wasmtime #MetaGPT #MinIO #脆弱性
Data sources: GitHub Advisory Database (CC-BY 4.0)