『3月31日』
作詩:しおん
作曲:しおん×AI Suno
春の風がほほをなで
ビルの窓に夕陽が揺れる
ふくらみかけた桜のつぼみ
あの日と同じ景色
同じ日にここへ来て
不器用な日々を並べてた
「またやっちゃった」って笑う
お前が、まぶしかった
何気ない帰り道
どうでもいい話ばかりで
それなのに どうしてだろう
ずっと続けばいいと思ってた
伝えられなかった想いは
胸の奥で揺れたまま
笑って見送ることしか
出来ない俺がいた
光るその指輪に
気づかないふりをして
「頑張れよ」なんて言葉で
全部ごまかした
3月の終わりの空気
少しだけ冷たい風
最後の日だとは
信じられなかった
「これからも頑張るね」って
いつも通りのその声で
変わらない笑顔のまま
未来を見ていた
背中越しに感じてた
言えない何かの気配
気づいてたのはきっと
お前の方だった
飲み込んだ言葉たちが
胸の奥で溢れてる
あと一歩踏み出せたら
何か変わっただろうか
振り返ったその瞳
少しだけ揺れていて
それでも何も言わずに
微笑んだな
「……ねえ」って呼ぶ声が
やけに優しくて
時間が止まったみたいに
言葉を待っていた
でもお前はただ
「元気でね」とだけ言って
すべてを知っているように
静かに笑った
伝えられなかった想いは
春の風に溶けていく
あの日のままの景色が
やけににじんで見えた
閉じていく扉の向こう
迷いのないその背中
もう届かない未来へ
歩き出していった
桜がひとひら舞って
胸の奥に落ちていく
言えなかった「好き」は今も
ここに残ったまま