院政期は武士を介して文化が地域的に広がります。
建築という形で現在に残っているものがあります
平家の氏神的な扱いだった厳島神社とか
奥州藤原氏関連、なかでも中尊寺金色堂でしょう
厳島神社は40年ほど前に行った時、
写真を取るのに夢中で、海に落ちたのが良い(笑)思い出です
あと、ここに展示されている平家納経は複製品でした
中尊寺の金色堂については、まず大きさに注目です
高さ8mで平面は5.5m四方と、かなり小さいです
現在は保護のため鉄筋コンクリートの覆堂の中で
ガラス張りの中に保存されています。
ただ、鎌倉時代にはすでに木造の覆堂があったようです
(今回のサムネは2024年に東京国立博物館の特別展で
展示された模型です)
この中央の須弥壇に奥州藤原氏四代のミイラが納められています
四代目の泰衡は首だけです。頼朝軍に敗れて敗走し、
家臣に裏切られて送られてきた首だけが、さらし首の後、
秀衡の棺の横に納めたものです。釘の跡がある
もう一つ、大分県にある富貴寺大堂
地名は「蕗」ですので、「ふうき」ではなく「ふき」と読む
中尊寺金色堂と平等院鳳凰堂とあわせて日本三阿弥陀堂と言うそうです
九州最古の建造物です
奈良に古くからのお寺が残りすぎてるんです
京都でも古代から残っているものは実は少ない
さて、最後に今様のお話
今様とは、その名の通り「最近はやりの」という意味で
平安後期以降に流行した歌です
もちろん録音もないし楽譜もないので
どんなメロディなのかは分かりません
ただ、歌集の『梁塵秘抄』が残っているので、
七五七五という七五調だったことは分かっています。
この七五調は、以後長く日本の歌のリズムの主力でした
歌いやすく覚えやすいので、
童謡に好んで使われましたし、歌謡曲にもありました
「うさぎとかめ」「うれしいひなまつり」「どんぐりころころ」など
たくさんあります
そのメロディで今様を歌えます
♪極楽浄土のめでたさは、ひとつもあだなることぞなき
最近の曲にはほとんど見られませんが、
21世紀最大のヒット曲、
SMAPの「世界に一つだけの花」は七五調です
ためしに歌ってみてください
なお、『梁塵秘抄』の編者は後白河です
彼は皇位につけないと思っていたので、不良皇子でした。
特に今様にドはまりし、宮中から抜け出して歌いに行ったり、
歌いすぎて3度も喉を潰したそうです
次回からは鎌倉文化です
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