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無意識に人を透明化してしまう「第三者返答」とは?

「第三者返答」(または第三者話法)とは、話しかけてきた本人との意思疎通に問題がないにもかかわらず、その人の見かけの印象(外国人である、障害があるなど)から勝手に判断し、本人を無視して一緒にいる同行者(友人、家族、介助者など)に対して返答してしまう現象のことです。 具体的な現象の例 飲食店などで: 外国人の客が質問や注文をした際、店員がその本人を見ずに、一緒にいる日本人の同行者の顔だけを見て説明や返答をする 接客現場で: 住宅展示場や自動車販売店などで、女性がいてもその人を見ようとせず、夫や男性の同行者にだけ名刺を渡したり説明をしたりする 医療・介護の場で: 本人がその場にいるのに、退院先や治療方針などの大事な決定事項を本人抜きで家族や介助者との間だけで決めてしまう 教育の場で: 視覚障害のある教員に対し、学生が教員本人ではなく横にいるアシスタントに向かって質問をしてしまう 日常生活で: 車椅子利用者、ろう者、吃音や失語症のある人などが話しかけた際、相手が本人を「迂回」して同行者に話しかける などがあります。 受ける側への影響と社会的側面 心理的影響: 第三者返答をされた本人は、自分がその場にいないかのような**「透明な存在」「空気のような存在」**に扱われたと感じ、強い空虚感や悲しみを抱くことになります 無意識の差別: 多くの場合、返答する側に悪気はなく、無意識のうちにやってしまっていますが、これは相手の尊厳や自律を侵害する行為です 法律との関連: 日本の「障害者差別解消法」においても、障害のある人に対する第三者返答は差別にあたるとされており、役所や学校などでは無くすべき振る舞いとされています たとえ時間がかかったり、効率が悪く感じられたりしても、「まずは本人と直接話し、どうしたいかは相手に委ねる」という本人起点の姿勢を持ちたいですね。
5月16日
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