でせうこの番組は映画をこよなく愛する、田村淳の大人の小学校「シネマ語り部」部員が、他愛もない映画話を音楽的視点からゆる〜く語る番組です。
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第36作目は、映画『爆弾』。
「このミステリーがすごい!2023年版」で1位を獲得した、呉勝浩の同名ミステリー小説を原作にしたサスペンス映画。
監督は永井聡。
出演は佐藤二朗、山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、渡部篤郎ほか。
第49回日本アカデミー賞では11部門にノミネートされ、スズキタゴサクを演じた佐藤二朗は最優秀助演男優賞を受賞した。
<あらすじ>
酔った勢いで暴れ、警察に連行された中年男。
男は「スズキタゴサク」と名乗り、取調室で不可解な言葉を口にする。
都内に爆弾が仕掛けられている――。
冗談なのか、妄想なのか、それとも真実なのか。
刑事たちは男の言葉に振り回されながら、見えない爆弾を追い始める。
取調室の中で交わされる会話。
街のどこかで高まっていく緊張。
一つの言葉が、ヒントにも罠にも変わっていく。
これは、爆弾をめぐるサスペンスであり、言葉によって人の心が揺さぶられていく物語。
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今回、はせぴょんとわさびが惹き込まれたのはただの事件の行方ではない。
佐藤二朗演じるスズキタゴサクのつかみどころのない不気味さ。
最初は少し油断して見てしまう。
けれど、気づけば刑事たちと同じように観ているこちらまで彼の言葉に翻弄されている。
「これはいつもの佐藤二朗じゃない」
そんな驚きから始まり、二人の会話は、演技の凄み、取調室の緊張感、警察側の人物たちの魅力へと広がっていく。
山田裕貴、伊藤沙莉らが見せる刑事たちの温度。
組織の中で生きる人間たちの焦りや意地。
そして、スズキタゴサクが投げかける言葉に、なぜか少し心を刺されてしまう感覚。
怖い。
でも、目が離せない。
嫌なはずなのに、もっと知りたくなる。
そんな映画『爆弾』の危うい魅力を、MC二人が熱を込めて語る。
そして今回の大きな聴きどころは、エンドロールに流れる主題歌「I AM HERO」。
エレファントカシマシの宮本浩次がこの作品のために書き下ろした至極の1曲だ。
映画を見届けたあとに響くこの曲が、作品の印象をもう一度塗り替える。
わさびが映画館でしびれたというその瞬間。
はせぴょんが語る「余韻まで含めて映画」という感覚。
『シネマのおと』だからこそ届く、音楽から映画を味わい直す時間。
観る前に聴けば、どこに耳を澄ませればいいかが見えてくる。
観た後に聴けば、もう一度あの取調室へ戻りたくなる。
放送内ではちかpianoさんによるピアノ演奏にてこの名曲をお届けします。
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次回、第37作目のお題は『シン・ゴジラ』。
ゲストを迎え、三人で語るゴジラの世界。
都市、組織、危機、そして日本映画が描く“得体の知れないもの”へのまなざし。
『爆弾』で語られた緊張感の先に、どんな映画談義が待っているのか。
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それでは……
言葉が爆ぜる素晴らしい映画の世界へ。ようこそ。
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