奥田さん、上島さんのサイラーへの道・後編。
レース序盤、ノースでは2人ともかなり軽い。
前から3列目あたりでスタートし、くぬぎむら、慈光寺へとテンポよく進んでいく。
奥田さんは、試走で何度も見てきた上島さんの後ろ姿から「今日めっちゃ調子ええな」と分かったと言い、実際その通り上島さんは疲労が抜けすぎてるぐらい軽かったらしい。
もうその時点で、なんか、お互い好きよね。
この2人のクレバーなところは、ただ勢いで突っ込まへんところ。
「ここで無駄に使わんとこ」「ロードは抑えよう」と、ちゃんと話しながら進む。
そしてエイドのニューサンピアでは、それぞれの流儀で整えていく。
上島さんは氷、レッドブル、プロテイン、マグネシウム。
奥田さんはフルーツポンチ、ジンジャーエールお湯割り、着替えとケア。
同じレースに同じペースで走って、準備の仕方はそれぞれ。
そのどっちもがちゃんとその人の正解になっているのが、また面白いですね。
South1では、上島さんのテーピング剥がれたり、暑さでダウンしたり、補給が重かったり、いろいろなことが起きる。
奥田さんが登りで前に出れば、上島さんがじわっと戻してくる。
片方が少し離れても、もう片方が「絶対追いついてくる」と信じてる。
この信頼感、なんとも尊いですよね。
山の友情の話です。
そしてSouth2。
ここまで来たら、体力を心配するだけで済むはずもなく。
胃腸トラブル、ライトトラブル、眠気…色々なことが、細かくも少しずつ、レースを崩しにかけてくる。
それでも2人は進む。
ペーサー久保さんの絶妙なペースメイクで奥田さんが粘り、上島さんはトラブルがあって離れても、やっぱり戻ってくる。
お互いが離れても、また追いついて、くっついて走る。
なんなんこの人ら、尊っ。
kinoka、桂木観音、そして最後の大高取山。
待っていたのは、チームであるマイラーズ東京の仲間たちの応援でした。
このレースはもう個人戦ではなく、チーム総力戦になっていましたね。
さらにゴールで2人を迎えたのは、サイラーの称号だけではありませんでした。
総合6位・7位そして年代別2位・3位入賞!
それ以上に、何かを一緒にやり遂げた顔をしていたのが、印象的でした。
今回の話は準備の話としても、レース戦略の話としても聴きごたえあります。
しかしそれ以上に今回は、信頼が織り成す相乗効果の話でした。
160km31時間をシンクロして完走し、サイラーとなった二人の絶妙な掛け合いを、ぜひ楽しんで聴いてください!
#彩の国100マイル #サイラー #マイラーズ東京 #トレイルランニング #シンクロ走