「助けてと言えなかった」 作じゅんじゅん
私は
どうしたらいいか分からなかった
彼女を守らなければならないと思っているのに
ただ
うずくまっていることしかできなかった
これじゃだめだ、と思い
窓を開けた時
彼女が「助けて」と言った
窓の外に向かって
大きな声で
「助けて」と言った
その時 私は
あー、助けてって言わなきゃいけなかったんだ
と思った
でも、声は出なかった
いつもは
私の声の方が 大きいのに
「声は
相手に伝わるように
はっきり大きく出さないといけない」
なんて言っているのに
彼女だけが
誰かが気づいてくれるまで
叫び続けてくれた
そして
助けが来た
私は
彼女に
命を救ってもらった
ありがとう
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