#雨の日の思い出という企画があったので、青春の思い出を詩にしてみました。
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雨の日の、あのひと
子供の頃、雨は大嫌いだった。
外を駆け回るのが、何より好きなおてんばだったから。
16の春、世界が変わった。
自転車通学のあのひとは、いつも校門の前で 私が駅行きのバスに乗り込むのを、優しく見送ってくれた。
だけど、雨が降れば、特別な一日の始まり。
駅で待ち合わせる朝のバス。
放課後、部活を終えて踏み出す、雨のプロムナード。
バスならわずか10分の距離を、 私たちは30分かけて、ゆっくり、ゆっくり歩いた。
ひとつの傘の下、いつもより近い肩と肩。 水たまりを避けるたび、触れそうな距離に心臓が跳ねる。
早く駅に着いた日は、お気に入りのジャズ喫茶へ。
彼が熱を込めて語るジャズの話
帰りには、彼のお気に入りのLPを、まるで宝物のように、胸に抱えて、満面の笑顔で帰ったっけ。
雨よ、降れと、あの頃の私はいつも願っていた。
今でも雨の音が聴こえるたび、思い出す。
傘を開き、肩を寄せ合って歩いた、あのはにかむような帰り道を。
 ⭐️素敵なBGMはHearty soundさんにお借りしています。素敵な曲をありがとうございます✨
#HeartysoundBox
#星の波を泳ぐ
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