21歳のときに書いた曲を、
約20年ぶりに、もう一度歌いました。
「存在」という曲です。
当時、この曲をライブで歌うと、
心に苦しみを抱えている方から、
声をかけていただくことがありました。
「自分のことを歌われているみたいだった」
その言葉を、今でも覚えています。
21歳の僕は、
この世界が嫌いなのだと思っていました。
誰も信じられないのだと思っていました。
でも、本当に嫌いだったのは、
自分自身だった。
一番信じられなかったのも、
自分自身だった。
誰かを傷つけながら、
自分も傷つけながら、
それでも心のどこかで、
「自分の存在を認めてほしい」
と願っていたのだと思います。
あれから約20年。
いろいろな時間を生きて、
大切な人たちと出会って、
僕はこの歌の言葉を、ほんの少しだけ変えました。
21歳の僕は、
「このまま目が覚めなければ いいのにな」
と歌っていました。
今は、
「このまま目が覚めなければ いいのかな」
と歌います。
たった一文字です。
でも、その一文字に、
僕が生きてきた約20年があります。
そして最後は、
「このまま目が覚めなければ――」
その先にあった言葉を、あえて消しました。
答えを僕が決めるのではなく、
この歌を聴いてくれた人に、
その続きを委ねたいと思ったからです。
このまま目が覚めなければいい。
そんな夜を知っている人へ。
「生きていて」と簡単に言うための歌ではありません。
暗闇の中にいるあなたの隣で、
同じ場所に座っていられるような歌でありたい。
かつて、自分の存在を認めてほしくて書いた歌が、
約20年の時を経て、
誰かの「存在」に向かう歌になりました。
21歳の僕から、
今を生きているあなたへ。
「存在」
新しい音で、届けます。
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「夜を越えて、君に会いにきた。」
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