「ジェンダーギャップ指数148カ国中118位」「日本はデジタル後進国、69カ国・地域中30位」。
毎年繰り返されるこの2つの不名誉な順位、中身を見ると印象が大きく変わります。
今回は、ジェンダーギャップ指数が「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で作られており、日本の健康・教育分野は識字率・就学率で世界1位タイの水準である一方、順位を押し下げているのは政治と経済における女性の意思決定層の少なさ、女性の行政府の長の在任期間が過去50年間ゼロという点に限られることを解説します。
デジタル競争力についても、政府オンラインサービスの活用は世界1位、無線ブロードバンド普及率は世界2位、ロボットのシェアも世界2位と世界トップクラスなのに、企業が新しい技術を経営や業務の変化に結びつける「将来への準備」の順位の低さが全体を押し下げている実態を紹介します。
DXの成果指標を設定している企業が3割以下にとどまるという調査にも触れます。
つまり日本の課題は「技術力がない」ことではなく「組織文化が追いついていない」ことなのです。
「118位」「30位」という一言だけが独り歩きし、健康・教育が世界トップという事実や技術力そのものの高さが報じられない現状にも触れます。
原因が具体的に分かっているということは、対策の打ちようがあるということでもあります。
日本の遅れを嘆いてきたあなたに、実態を正確にお届けする回です。
次回はインフラ老朽化についてです。
ジェンダーギャップ指数、男女平等、デジタル後進国、DX推進というテーマに関心のある方へ。
順位という数字だけでなく、その中身を正確に知ることの大切さをお伝えする回です。
経営層の意識と仕組みさえ変われば、日本のデジタル競争力にはまだ大きな伸びしろが眠っているという前向きな視点もお届けします。
上位を占めるアイスランドやフィンランドなど北欧諸国との違いや、韓国・中国も同様に下位に位置するという東アジア共通の構造的課題にも触れながら、日本だけが特別に遅れているわけではないという視点もお届けします。
対策の打ちようがある具体的な課題だと分かることは、漠然とした不安よりもずっと前向きな一歩につながるはずです。
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