「借金大国」と呼ばれる日本には、実はもう1つの顔があります。
今回から第2部「日本はすごい」に入ります。
第1回は、日本が世界に対して差し引きでいくら貸しているかを示す「対外純資産」の話です。
この金額、実は7年連続で過去最大を更新し続けているんです。
世界一の座はドイツ・中国に譲りましたが、それは日本の資産形成が鈍ったからではなく、他国がそれ以上のスピードで積み上げてきたからです。
政府の借金は大きくても、政府・企業・個人を合わせた国全体で見れば、日本は世界に対して莫大な資産を持つ「貸し手国」なのです。
かつて「モノを作って輸出する国」だった日本が、今では海外に工場や株式を持ち、配当や利子を受け取る「投資立国」へと姿を変えてきた背景、貿易収支が赤字の年でも海外資産からの所得収支の黒字がそれを支えている構造を解説します。
個人の資産にも目を向け、2000兆円を超える家計金融資産の多くが預貯金として保有されている実態や、NISAなど非課税投資制度の拡充によってこの巨大な資産を投資に振り向けようとする政策の動きにも触れます。
「借金がある」ことと「資産がある」ことは両立するという、当たり前だけれど忘れられがちな視点をお届けします。
「日本はもうダメだ」と感じてきたあなたに、新しい日本の姿をお伝えする回です。
次回は経済規模の本当の姿についてです。
貸してる国、対外純資産、投資立国、家計金融資産というテーマに関心のある方へ。
借金というイメージだけでは見えてこない、日本のもう1つの経済的な顔をお届けします。
世界に対して貸し越しをしている国全体の姿と、預貯金というかたちで資産を蓄えている個人の姿は、根っこの部分でつながっています。
貿易収支が赤字になる年があっても、海外資産からの利子や配当を含めた所得収支は黒字を維持し続けているという構造も解説し、輸出立国というかつてのイメージだけでなく投資立国としての新しい日本の顔をお届けします。
「借金があるかどうか」だけを見るのではなく「資産と負債の両方を見て差し引きでどうか」を見るという視点は、家計にも国の財政にも通じる大切な見方です。
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