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【遺伝子で心は決まる?】脳の仕組みとダーウィンの優しき眼差し

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1.ヒトの脳 ・神経細胞数はおおよそ1012個 であり、各神経細胞あたり数千から1~2万個のシナプスを介して他の神経細胞からの情報が入力している。 ・シナプスでの情報担体である神経伝達物質や神経修飾物質は、2004年時点では数十種類知られている。 ・一種の神経伝達物質に対し、 複数種の特異的受容体が存在し、異なる細胞内二次情報伝達系と共役することにより、情報の伝達様式が多様化している。 ・神経情報の内容は、神経回路網の中に伝播する神経活動の経時的変化によって決定される。更に脳の情報処理は、知覚入力側 からのボトム・アップ的変換だけでなく、注意・期待・記憶・自発的想起などによって選択・変更の起こるトップ・ダウン的調節が同時進行している。 2.脳を図る ・脳神経系の行う情報処理は膨大かつ複雑であり、脳処理の様子を記述するためには、情報科学の方法論を活用した統合作業であるインフォマティクスが必須。 ・理化学研究所脳科学総合研究センターではニューロインフォマティクスの現状調査と視覚系ニューロイ ンフォマティクス・システム開発が行われている。 ・ニューロインフォマティクスが議論され始めた当時は、「実験データを集積・統合する手段」という印象が強かったが、神経系の情報学的モデル・シミュレーションが巨視的階層まで及び、認知科学における個体の認知過程の情報学的解析と融合。 3.遺伝子が人の行動を決めるのか ・少数の遺伝的形質がヒトの行動を決定するか否かという問題、脳の活動を左右する物質に遺伝性の障害がある個人が罪を犯した場合、法的責任を問われないか ・1991年、Stephen Mobleyはピザ屋の店員を殺し、殺人・強盗罪に問われた。特記すべき医学・心理学・ 社会学的誘因は認められず、暴行 歴は無く、知能は正常。性格としては衝動的・狡猾・自己中心的で 放火癖・動物虐待歴が知られていた。 ・弁護士は、オランダの犯罪歴の顕著な家系で、「神経伝達物質であるセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンを代謝するモノアミン酸化酵素遺伝子の点変異が遺伝性の攻撃行動に関与する可能性がある」というBrunner 等の1993年の報告を見出す。 ・Mobley の家系を調べたところ、 3代に渡って衝動的で反社会的な行動歴が認められた。→ ①Mobleyにも存在する可能性を遺伝子解析すべきか ②遺伝性が認められれば刑軽減事由になるか否か が問題化。 ・結局遺伝子解析は行われず、Mobley には死刑が宣告された。 ・この後Brunner は 1996 年、「単一遺 伝子が行動を規定する事は現実的でない」という見解を表明。 石井(2004)心の科学としての認知科学,科学技術動向 2004年7月号 #心理学 #夜ふかしダイアリー #進化論 #ダーウィン #ニューロインフォマティクス #遺伝子 #こころの観察ノート
3日前
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