朗読させていただきましたのは、noteでお互いをフォローし合っていますセキグチヒサシさんの詩「僕は君の人生を知らない」です。
以前もセキグチさんの詩を朗読させていただきましたが、彼の描く詩は映画のワンシーンを切り取ったような情緒に溢れています。
「君の五感は僕を知らないから……」のラストへと続く文章を読み終えると、なんとも言えない余韻から虚無感という波紋が心の水面に広がっていくような気持ちになりました。
生身の人と人が触れ合うことは、温かさや優しさを感じることだけではなく、時には裏切りや傷つけ合うこともあり、その煩わしさからSNSという世界の向こう側にいる顔の見えない相手には余計な事を考えずに素直になれてしまうのは、ネット社会に足を踏み入れたことのある者ならば、少なからず抱えたことのある感情ではないかと思うのです。
そういったネットへとのめり込む人達の心の闇を、情感溢れる言葉選びや表現で切なくも美しい映像美を脳内に映し出す余韻に浸らせるあたり、またしてもセキグチワールドにやられてしまい朗読させていただきたいと申し出たのです。
彼の描く世界観が、私の朗読で広がるものであれば嬉しく思います。良かったらお聞きくださいね。
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