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隣の家の子

いつもおききくださり、いいねもたくさんいただきましてありがとうございます🥰 こちらはモノカキが自分で書いたものを読んでいるチャンネルです。 モノガタリードットコムに投稿しています。 🌟お題「芋」で書いた   隣の家の子   (2022年10月17日投稿) 🌟登場人物  とある運送会社の社長 平次  平次の孫       杏(きょう)と拓  隣家に住む      あゆみ 🍠ストーリー🍠 私が小学生の頃 お隣の空家に引越してきた家族がいた。 目が合ったら 思わず隠れてしまいたくなる 怖いおじいちゃんとお父さんがいて 私は子ども心に きっとヤクザに違いない!と思っていた。 あと、見かけは普通のおばあちゃんとお母さんがいた。 子どもはふたりだけで、弟は私と同じ学年だった。 お隣にはいつもお兄ちゃんの友だちが集まって うるさかった 私はうるさいのが気に入らなかった。 お母さんに文句を言うと、お母さんは 「そのうちまた引越すみたいよ。  うちは女の子しかいないからわからなかったけど  お隣は大変そうね。」 と言った。 お隣からはいつも美味しそうな晩ごはんの匂いがしていた。 私のお母さんは看護師として働いていたので お姉ちゃんと私は鍵っ子だった。 お隣が騒がしくなると 私はリビングや2階の自分の部屋の窓から 時々コッソリ見ていた。 私のお母さんは平日が休みだった。 お隣のおじいちゃんたちも平日が休みのようだった。 秋がくると思い出すことがある。 ある日 私が学校から帰って来ると またお隣の庭が騒がしかった 近所の悪ガキが集まっていた。 ランドセルを背負って門の外からそれを見ていた私に おじいちゃんは手招きした。 「今から焼き芋作るから一緒に食べよう。おいで。」 おじいちゃんは学校から帰る頃 庭や外の道にいることがあって 「おかえり。飴食べるか?」 と言って飴や駄菓子をくれた。 学校の先生から 「知らない人が何かくれると言っても  ついて行ってはいけません。」 と言われていた私は 最初は急いで家の中に入っていた。 なにより見た目が怖かった。 でも、よく見たら 笑った顔はかわいかった。 そして、いつの間にか仲良しになった。 「焼き芋?お家で作れるの?」 私は庭に入って行った。 おじいちゃんはランドセルを預かってくれた。 そして、子どもたちに落ち葉を集めるよう言った。 おじいちゃんは大きな袋から たぶん籾殻を出して山の様にした。 私たちはさつまいもをアルミホイルで包んで その中に入れた。 他にも何か燃やす材料があったのかもしれないけど よくわからない。 「焼き芋が出来るまでの間、お手伝いしてくれ。」 とおじいちゃんは言って 子どもたちは犬の散歩に行った。 私も一緒に行った。 お兄ちゃんたちは意外といいヤツだった。 散歩から帰って来るとみんなで焼き芋を食べた。 夜になって お母さんが仕事から帰って来ると 「今日お隣で焼き芋作ってたんですって。  (自治)会長さんが、火事になったら  みんなの家が燃えてしまうから  もう焚き火をしないように  お隣のおじいちゃんに言ったらしいの。  危ないわね。」 と言った。 私は焼き芋作りに参加していたことが言い出せなかった。 大人になってから焼き芋買うけど あの焼き芋より 美味しい焼き芋を食べたことがない。 ただのさつまいもだったのにな🍠 しばらくして、お母さんの言う通り お隣は引越してまた空家になった。 でもね。 大人になって 昔お隣に住んでた弟の方は うちに住んでる。 #朗読 #モノガタリードットコム #ラジオドラマ #日常 #みどり
2022年10月17日
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